気付かない所で面白さを奪ってしまう事もある
2011年11月16日 MTG プレイヤー編 コメント (2)プレイヤー編
マジック ザ:ギャザリング初心者。それは誰もが一度通過する壁だと思います。
この壁。人よっては小さな壁ですが、ある人にとっては大きな壁となり、
脱初心者に至らずM:tGの楽しさを知る前に去っていってしまう事もあるでしょう。
ある時、俺の周りのプレイヤーの一人がその壁にぶつかり、
M:tGの世界から去ろうとしていました。
普段デッキのみしか持ち歩かない様な彼が、珍しくカバンを手にしてやってきました。
「今日最後に対戦して引退しようかと思うんだ」
そう告げると、始めてから数カ月で集めたカードとファイルを差し出し、
「大した量は無いけど、もう必要ないからあげるよ」
そういって机の上に置き始めたのでした。
確かに、M:tGがどれだけ面白いからといっても万人受けするゲームなんてこの世に存在しないと思います。
RPG嫌いな人もいれば、格闘ゲームが嫌いな人、ゲームそのものに興味が無い人もいると思います。
実際にプレイしてみて、自分には合わない。自分は面白く感じられない。
そう判断した人に強要してプレイを続けさせるのは違うと思いますが、
彼は少し前までこのゲームを楽しんでいました。
その姿も見ていた為急にどうしたのか、聞いてみると意外な回答が返ってきます。
「マジック面白くない」
それは意外な答えでした。楽しんでるとばかり思っていた為、まさかの面白くないとの答え。
「どこが面白くない?」そう聞くと答えは簡単。
「勝てないもん」
そう言われて、彼の今までのプレイを思い返してみます。
回りの友人よりも若干遅れて始めた彼は、カードの所持数等が共にプレイする仲間の中で劣る訳です。
社会人でなかった当時の俺達は、そこまでお金をつぎ込めていませんでした。
かといって、代用カードのプレイは1デッキにつき1種類までといったローカルルールでプレイしていた為、
強いデッキを組もうと思えばそれだけコストをかける必要があったのでした。
もちろん、5枚目や使う予定が無く身内で予定があるなら、安価で譲り合ったりはしていましたが
日々、少しずつでも強化されて行く俺達に対して、後発の彼とのデッキパワーの差はなかなか埋まらなかったのです。
自分で考えて、カードを揃え完成だと思ったデッキが勝てない悔しさと、
カード数の無い中、理想のデッキには遠いと分かりつつも手持ちの最善手のカードで勝てない悔しさは
同じ《勝てない、面白くない》でも違った意味合いだったと思います。
そして、それはマジック:ザ ギャザリングに誘った俺達が気付いておかなければならない事でした。
M:tG面白いよと誘っておきながら、面白さを奪っていたのは他ならぬ俺達自身だったのです。
人によってはもちろん、後で見返してやるからな!なんてガッツで立ち向かってくれたかもしれませんが
皆が皆そういう訳でもなく、ゲーム自体は面白いのに負け続ける事のストレスは計り知れなかったでしょう。
「マジック自体はおもしろいんだけどなー」と言う彼に、
ちょっと待ってねと他の友人達に電話です。
電話の内容はこう。
「今から急で悪いけど、シールド戦しようぜ!」
そう、リミテッドでのプレイなら皆条件は同じ。
そして、この遊びかたもM:tGの楽しみ方の一つだっとと思いだしたのです。
シールドって何だと首をかしげる彼に、皆が集まるまでの間にルール説明。
パックを剥いて、その出たカードでその場でデッキを作ってプレイするんだと伝えると
「それなら皆条件が一緒なのか!」と目を輝かせています。
「もちろん、経験やカード知識の差やカードを引く運も絡むけどね」
「そんなのこれから経験積むんだから大丈夫だろ!」
さっきまでの引退するという気持ちはどこに行ったのやら、
今後の事まで考え始める始末。
よかった…。彼のプレインズウォーカーの灯は消えなかった。
その後皆が集まり、普段あまりやらないシールド戦に皆テンションもあがります。
グループ内最強かと思えるほど強かった奴がパックの出目が悪くボロボロだったり、
普段パーミッション系ばかり使う奴がバーンを組んでみたりと
ただデッキを組み対戦する1通りの遊び方だけじゃ無いM:tGの楽しさを皆が再認識したのでした。
その後彼はかなりやり手なパーミッション使いとなり、
グループ内での非公式大会で優勝したりと強敵になっていくのでした。
そんな彼が負けるたびに
「マジック面白くない、勝てないもん」
と凄く楽しそうに負け惜しみを言う姿を何度も何度も見た気がします。
ギャザ速
http://mtg-news.net/
マジック ザ:ギャザリング初心者。それは誰もが一度通過する壁だと思います。
この壁。人よっては小さな壁ですが、ある人にとっては大きな壁となり、
脱初心者に至らずM:tGの楽しさを知る前に去っていってしまう事もあるでしょう。
ある時、俺の周りのプレイヤーの一人がその壁にぶつかり、
M:tGの世界から去ろうとしていました。
普段デッキのみしか持ち歩かない様な彼が、珍しくカバンを手にしてやってきました。
「今日最後に対戦して引退しようかと思うんだ」
そう告げると、始めてから数カ月で集めたカードとファイルを差し出し、
「大した量は無いけど、もう必要ないからあげるよ」
そういって机の上に置き始めたのでした。
確かに、M:tGがどれだけ面白いからといっても万人受けするゲームなんてこの世に存在しないと思います。
RPG嫌いな人もいれば、格闘ゲームが嫌いな人、ゲームそのものに興味が無い人もいると思います。
実際にプレイしてみて、自分には合わない。自分は面白く感じられない。
そう判断した人に強要してプレイを続けさせるのは違うと思いますが、
彼は少し前までこのゲームを楽しんでいました。
その姿も見ていた為急にどうしたのか、聞いてみると意外な回答が返ってきます。
「マジック面白くない」
それは意外な答えでした。楽しんでるとばかり思っていた為、まさかの面白くないとの答え。
「どこが面白くない?」そう聞くと答えは簡単。
「勝てないもん」
そう言われて、彼の今までのプレイを思い返してみます。
回りの友人よりも若干遅れて始めた彼は、カードの所持数等が共にプレイする仲間の中で劣る訳です。
社会人でなかった当時の俺達は、そこまでお金をつぎ込めていませんでした。
かといって、代用カードのプレイは1デッキにつき1種類までといったローカルルールでプレイしていた為、
強いデッキを組もうと思えばそれだけコストをかける必要があったのでした。
もちろん、5枚目や使う予定が無く身内で予定があるなら、安価で譲り合ったりはしていましたが
日々、少しずつでも強化されて行く俺達に対して、後発の彼とのデッキパワーの差はなかなか埋まらなかったのです。
自分で考えて、カードを揃え完成だと思ったデッキが勝てない悔しさと、
カード数の無い中、理想のデッキには遠いと分かりつつも手持ちの最善手のカードで勝てない悔しさは
同じ《勝てない、面白くない》でも違った意味合いだったと思います。
そして、それはマジック:ザ ギャザリングに誘った俺達が気付いておかなければならない事でした。
M:tG面白いよと誘っておきながら、面白さを奪っていたのは他ならぬ俺達自身だったのです。
人によってはもちろん、後で見返してやるからな!なんてガッツで立ち向かってくれたかもしれませんが
皆が皆そういう訳でもなく、ゲーム自体は面白いのに負け続ける事のストレスは計り知れなかったでしょう。
「マジック自体はおもしろいんだけどなー」と言う彼に、
ちょっと待ってねと他の友人達に電話です。
電話の内容はこう。
「今から急で悪いけど、シールド戦しようぜ!」
そう、リミテッドでのプレイなら皆条件は同じ。
そして、この遊びかたもM:tGの楽しみ方の一つだっとと思いだしたのです。
シールドって何だと首をかしげる彼に、皆が集まるまでの間にルール説明。
パックを剥いて、その出たカードでその場でデッキを作ってプレイするんだと伝えると
「それなら皆条件が一緒なのか!」と目を輝かせています。
「もちろん、経験やカード知識の差やカードを引く運も絡むけどね」
「そんなのこれから経験積むんだから大丈夫だろ!」
さっきまでの引退するという気持ちはどこに行ったのやら、
今後の事まで考え始める始末。
よかった…。彼のプレインズウォーカーの灯は消えなかった。
その後皆が集まり、普段あまりやらないシールド戦に皆テンションもあがります。
グループ内最強かと思えるほど強かった奴がパックの出目が悪くボロボロだったり、
普段パーミッション系ばかり使う奴がバーンを組んでみたりと
ただデッキを組み対戦する1通りの遊び方だけじゃ無いM:tGの楽しさを皆が再認識したのでした。
その後彼はかなりやり手なパーミッション使いとなり、
グループ内での非公式大会で優勝したりと強敵になっていくのでした。
そんな彼が負けるたびに
「マジック面白くない、勝てないもん」
と凄く楽しそうに負け惜しみを言う姿を何度も何度も見た気がします。
ギャザ速
http://mtg-news.net/
コメント
シールド戦は使ったデッキが気に入れば、それを強化して構築に持ち込むなんて事もできるのが良いと思ってますね♪
構築で使えないカードでもリミテッドなら優秀だったりと
本当に使えないカードを探す事に苦労するところがおもしろいですよね。