ビギナーズラックだと信じよう
2012年6月29日 MTG プレイヤー編 コメント (10)プレイヤー編
俺のM:tGプレイヤーとしての一面っていうのは
こうしてギャザ速の運営をしてると年中M:tGに触れてそうなものだけど、
実はM:tG以外にも色々趣味を持ってたりするのです。
それを今井さんは、「リアルでいろんなとこにプレインズウォークしてるよね」だなんて
そんな表現でからかってくれたりもします。
俺自身ではそんな気はあまりしてないのだけれど。
しかし、カードゲームはM:tGしか触れてない俺ですが、
カードゲームを知らない人たちの中に飛び込んだとき、
どうやってM:tGに繋げるかだなんて事を考えてしまったりもしますが
なかなかうまい事いかないのも現実。
そんな風に色んなところにプレインズウォークする中で、
俺にはバンドっていう趣味があったのでした。
そこでの俺はギャザ速さんではないバンドマンとしての俺が存在しています。
ガスマスク付けてシャウトするそんなベーシスト。
しかしスタジオ練習に向かう時でもやっぱりデッキひとつはカバンに忍ばせているのです。
ある日、イベントデッキが発売されたという事もあり、
いつものバッグには入りきらずショップで受け取ったビニール袋に入れたままスタジオに向かう事がありました。
その日は俺含めて3人で練習。
普段極力荷物を減らす俺がカバンとベース以外のものを持ってる姿が珍しかったようです。
「あれ、なにもってんの?」
「荷物増やすの珍しいな」
「ん?これ?マジック ザ ギャザリング」
「なにそれー」
「俺がはまってるカードゲームだよ」
「あ、昔ツレがやってた気がする」
「対戦とかできるの?」
以外と興味を示すメンバー達。
「あー、練習終わったらちょっと遊んでみる?ちょうどこれで対戦できる。」
「おー!やろうやろう」
「俺強いほう貸して!」
と、そんな風に練習が終わった後早速M:tGをプレイしはじめるのでした。
あまりカードゲームに触れた事の無い人に、M:tGを説明するには複雑かとの心配もなんのその。
意外とすんなり覚えてくれて拍子抜け。
そして最初は練習にと、二人のプレイを指南していたのですが、
二戦目三戦目ともなればイベントデッキの内容をお互い把握したようでした。
よろしい、ならば戦闘だ。
熟練プレイヤー(このメンバーの中では)の腕を見せてやると、
二人を蹴散らそうと思い俺も対戦することに。
が、しかし。
土地がうまく引けず、相手にドンドンクリーチャーを出され、
気が付けば負けているという典型的な土地事故。
「なんだよー 弱いじゃん!」
「あ、うん。あれだよ。運がわるk」
「俺のほうがセンスある!!!」
「次変われよ、俺も倒す!」
そして、その宣言どおり、今度は事故関係なく負ける俺。
「・・・Oh」
「・・・手加減した?」
「・・・してない」
「「よえぇぇぇ」」
こんな感じで初めて触れたM:tGを受け入れられた事のうれしさと、
そんな触れたばかりの二人に惨敗した悲しさの複雑な思いの中、
今でもたまに、スタジオ練習後に一プレイして帰るなんて日々が続いてるのでした。
ギャザ速
http://mtg-news.net
俺のM:tGプレイヤーとしての一面っていうのは
こうしてギャザ速の運営をしてると年中M:tGに触れてそうなものだけど、
実はM:tG以外にも色々趣味を持ってたりするのです。
それを今井さんは、「リアルでいろんなとこにプレインズウォークしてるよね」だなんて
そんな表現でからかってくれたりもします。
俺自身ではそんな気はあまりしてないのだけれど。
しかし、カードゲームはM:tGしか触れてない俺ですが、
カードゲームを知らない人たちの中に飛び込んだとき、
どうやってM:tGに繋げるかだなんて事を考えてしまったりもしますが
なかなかうまい事いかないのも現実。
そんな風に色んなところにプレインズウォークする中で、
俺にはバンドっていう趣味があったのでした。
そこでの俺はギャザ速さんではないバンドマンとしての俺が存在しています。
ガスマスク付けてシャウトするそんなベーシスト。
しかしスタジオ練習に向かう時でもやっぱりデッキひとつはカバンに忍ばせているのです。
ある日、イベントデッキが発売されたという事もあり、
いつものバッグには入りきらずショップで受け取ったビニール袋に入れたままスタジオに向かう事がありました。
その日は俺含めて3人で練習。
普段極力荷物を減らす俺がカバンとベース以外のものを持ってる姿が珍しかったようです。
「あれ、なにもってんの?」
「荷物増やすの珍しいな」
「ん?これ?マジック ザ ギャザリング」
「なにそれー」
「俺がはまってるカードゲームだよ」
「あ、昔ツレがやってた気がする」
「対戦とかできるの?」
以外と興味を示すメンバー達。
「あー、練習終わったらちょっと遊んでみる?ちょうどこれで対戦できる。」
「おー!やろうやろう」
「俺強いほう貸して!」
と、そんな風に練習が終わった後早速M:tGをプレイしはじめるのでした。
あまりカードゲームに触れた事の無い人に、M:tGを説明するには複雑かとの心配もなんのその。
意外とすんなり覚えてくれて拍子抜け。
そして最初は練習にと、二人のプレイを指南していたのですが、
二戦目三戦目ともなればイベントデッキの内容をお互い把握したようでした。
よろしい、ならば戦闘だ。
熟練プレイヤー(このメンバーの中では)の腕を見せてやると、
二人を蹴散らそうと思い俺も対戦することに。
が、しかし。
土地がうまく引けず、相手にドンドンクリーチャーを出され、
気が付けば負けているという典型的な土地事故。
「なんだよー 弱いじゃん!」
「あ、うん。あれだよ。運がわるk」
「俺のほうがセンスある!!!」
「次変われよ、俺も倒す!」
そして、その宣言どおり、今度は事故関係なく負ける俺。
「・・・Oh」
「・・・手加減した?」
「・・・してない」
「「よえぇぇぇ」」
こんな感じで初めて触れたM:tGを受け入れられた事のうれしさと、
そんな触れたばかりの二人に惨敗した悲しさの複雑な思いの中、
今でもたまに、スタジオ練習後に一プレイして帰るなんて日々が続いてるのでした。
ギャザ速
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不思議な距離感
2012年6月13日 MTG プレイヤー編 コメント (1)プレイヤー編
いつものカードショップでいつもの様にプレイをしていると、
だんだん顔見知りも増えてくるもので、
最初はお互い、特に何も思わずスルーしていた相手でも
目と目が合ったら軽く会釈するようになっていく。
そんなちょっと不思議な距離感の相手というのも増えていきます。
そういった距離感の相手との距離が縮まる瞬間。
それはやっぱり、実際にM:tGのプレイを大会等でマッチング時等
実際にプレイヤー同士として対峙した後だと思うんです。
M:tGの大会に出ると、相手の名前が張り出されるため本名が分かるのですが、
そういった情報では別にその人の、あだ名であるとか、愛称であるとか、何もわかりません。
それでも、実際にプレイすれば、そのプレイヤーのプレイングやデッキコンセプト。そういった情報が一気に与えられます。
たぶん、俺のデッキやプレイング等の情報も相手に伝わって言ってるのでしょう。
ある時、いつもと同じカードショップの大きなイベントでもない大会で、
「プレインズウォーカーコントロール使ってた方ですよね。」
そんな風に声をかけられました。
その日は既にもう別のデッキを使ってましたが、
以前までは確かに俺はプレインズウォーカーコントロールを愛用していたのです。
そして、その声の主は何度か大会参加者として見かけるいつもの顔でした。
「あ、この前黒を使われてた!お久しぶりです」
なんとなく、以前は普通にただの参加者としてお互い接してただけなのに、
久しぶりって言葉で返してしまいました。
丁度今は3回戦目。
お互い今マッチングしているという事は、この日の大会の戦績はあまり宜しくないはず。
俺は苦笑いと共に「今日は新しいデッキを試したもののボロボロです」だなんて言い訳を続けます。
相手も「今日は僕もボロボロですー。事故ってばっかりで!」
気づけば何も知らない赤の他人同士だったはずが、
M:tGプレイヤーという共通の何かを得たため話題が弾み、
実際の3回戦目のプレイも、ただ勝ち負けを追う以上に楽しいと感じるプレイになっていた俺がそこには居ました。
競技レベルの大会だと、こういった無意味な会話って警告を受けてしまうと思いますが、
俺はお固い競技よりもどこかフランクな雰囲気が好きな性質なのかもしれません。
また、こうしてプレイヤーと接する事の出来るマジック:ザ ギャザリングに特別な魅力を感じているプレイヤーの一人なのでしょう。
ギャザ速
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俺というプレイヤー
2012年5月12日 MTG プレイヤー編 コメント (4)プレイヤー編
プレイヤーとして自分自身の事を書くだなんて
それこそ回想で綴る事か、
もしくはこの日記の筆を置く時にでも書けばいいことかと思うかもしれない。
だがM:tGプレイヤーと接する限り、
そして自分自身がプレイヤーである限り、終わりが無いのもこの話。
だからたまには他の誰かでもない、俺というプレイヤーについて書き記すのもそれはそれで後から自分で楽しめると思う。
そういう意味では、チラシの裏にでも書いておけばいいと思って書き始めたこのギャザ速のチラ裏よりも、よりチラ裏なのである意味本質になるとあえて言い切ろう。
だから自分自身へ語る意味も込め、こういったいつもと違う口調で進めるのも、
これはこれでギャザ速の一つの部分なんだと思ってもらえればそれでいい。
俺というM:tGプレイヤーは今と昔で大きく変わった事がある。
いや大して変わったことでも無いんだろう。
人から見れば些細な事かもしれないけれど、
俺の中ではやっぱり、微妙なニュアンスでの違いを大きく感じている部分がある。
それは都会から田舎に行った時に、空気が違うと感じる程度かもしれない。
まぁはっきり言えば、ギャザ速を運営する前か後かの差だ。
このギャザ速というサイトの運営を続けている今現状というのは
この日記を今正に読んでくれている貴方が居るからでもあるし、
ふらりと立ち寄っただけの方や、Twitterのフォロワーの皆様の力でもある。
そして先人達の情報や、数々のM:tG歴史がギャザ速というサイトを育ててくれている。
これは感謝するしかない。
ギャザ速のコンテンツ内容はM:tGの仲間。
あえて仲間という表現をさせてもらうけど、
こういった皆が居なければ成り立たないものでもある。
そんな皆に支えられ、大会を開けるまでになったことは素直にうれしいんだ。ありがとう。
さて本題の何が変わったか。
今もこれからもただのプレイヤーであることに変わりはないのだけれど、
ショップやフライデーナイトマジックの会場で「ギャザ速の人ですか?」と声をかけられることが多くなった。
これはやはり俺にとっては大きな事だったりする。
見てくれている誰かが居るという事を、恐らく普通のホームページを運営している以上に実感させられる事。
それはやっぱり凄く影響が大きい。
もちろん、そりゃM:tGプレイヤーが行く場所にM:tGサイトの管理人で、しかも顔を出している人間が行けば、
当然声もかけられるだろうって言われてしまえばそれだけなんだけど。
それでもこうして見てくれている仲間を実感できると余計に記事を書くモチベーションが上がるのも事実。
そして、そういった気持ちを今後も忘れること無く自分に刻むためにも今日こういった形でここに書かせてもらった。
白状しよう。
俺は過去に3度サイトを閉鎖させてきた。
それぞれM:tGとはまったく関係ないホームページだけど。
宣言しよう。
ギャザ速では同じような道を歩まないと。
もしこの誓いが破られそうになったならばすぐにでもこの日記のアドレスを俺に送りつければいい。
お前は過去に書いた事を忘れたのかと。
これは自分自身へのモチベーション。これは完全に自己満足の世界。
しかし、こういった縛りを別に俺は縛りと感じている訳ではなく、
今こうしてM:tGを心底楽しんでいる俺にとって、苦痛とならない事は俺自身が一番良く分かっている。
これからもギャザ速を俺も皆も楽しめる様な更新を楽しみにしていてほしいし、、
やっぱり一番楽しんでるのはやっぱり俺自身なんだなと今再認識した。
そんなちょっとホロ酔いのフライデーナイトマジック後の深夜2時。
ギャザ速
http://mtg-news.net/
プレイヤーとして自分自身の事を書くだなんて
それこそ回想で綴る事か、
もしくはこの日記の筆を置く時にでも書けばいいことかと思うかもしれない。
だがM:tGプレイヤーと接する限り、
そして自分自身がプレイヤーである限り、終わりが無いのもこの話。
だからたまには他の誰かでもない、俺というプレイヤーについて書き記すのもそれはそれで後から自分で楽しめると思う。
そういう意味では、チラシの裏にでも書いておけばいいと思って書き始めたこのギャザ速のチラ裏よりも、よりチラ裏なのである意味本質になるとあえて言い切ろう。
だから自分自身へ語る意味も込め、こういったいつもと違う口調で進めるのも、
これはこれでギャザ速の一つの部分なんだと思ってもらえればそれでいい。
俺というM:tGプレイヤーは今と昔で大きく変わった事がある。
いや大して変わったことでも無いんだろう。
人から見れば些細な事かもしれないけれど、
俺の中ではやっぱり、微妙なニュアンスでの違いを大きく感じている部分がある。
それは都会から田舎に行った時に、空気が違うと感じる程度かもしれない。
まぁはっきり言えば、ギャザ速を運営する前か後かの差だ。
このギャザ速というサイトの運営を続けている今現状というのは
この日記を今正に読んでくれている貴方が居るからでもあるし、
ふらりと立ち寄っただけの方や、Twitterのフォロワーの皆様の力でもある。
そして先人達の情報や、数々のM:tG歴史がギャザ速というサイトを育ててくれている。
これは感謝するしかない。
ギャザ速のコンテンツ内容はM:tGの仲間。
あえて仲間という表現をさせてもらうけど、
こういった皆が居なければ成り立たないものでもある。
そんな皆に支えられ、大会を開けるまでになったことは素直にうれしいんだ。ありがとう。
さて本題の何が変わったか。
今もこれからもただのプレイヤーであることに変わりはないのだけれど、
ショップやフライデーナイトマジックの会場で「ギャザ速の人ですか?」と声をかけられることが多くなった。
これはやはり俺にとっては大きな事だったりする。
見てくれている誰かが居るという事を、恐らく普通のホームページを運営している以上に実感させられる事。
それはやっぱり凄く影響が大きい。
もちろん、そりゃM:tGプレイヤーが行く場所にM:tGサイトの管理人で、しかも顔を出している人間が行けば、
当然声もかけられるだろうって言われてしまえばそれだけなんだけど。
それでもこうして見てくれている仲間を実感できると余計に記事を書くモチベーションが上がるのも事実。
そして、そういった気持ちを今後も忘れること無く自分に刻むためにも今日こういった形でここに書かせてもらった。
白状しよう。
俺は過去に3度サイトを閉鎖させてきた。
それぞれM:tGとはまったく関係ないホームページだけど。
宣言しよう。
ギャザ速では同じような道を歩まないと。
もしこの誓いが破られそうになったならばすぐにでもこの日記のアドレスを俺に送りつければいい。
お前は過去に書いた事を忘れたのかと。
これは自分自身へのモチベーション。これは完全に自己満足の世界。
しかし、こういった縛りを別に俺は縛りと感じている訳ではなく、
今こうしてM:tGを心底楽しんでいる俺にとって、苦痛とならない事は俺自身が一番良く分かっている。
これからもギャザ速を俺も皆も楽しめる様な更新を楽しみにしていてほしいし、、
やっぱり一番楽しんでるのはやっぱり俺自身なんだなと今再認識した。
そんなちょっとホロ酔いのフライデーナイトマジック後の深夜2時。
ギャザ速
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夜のデュエルスペース
2012年4月26日 MTG プレイヤー編 コメント (4)普段行動を共にしているグループとは別の人々と一緒にプレイを楽しんだ後、
カードショップの閉店時間も過ぎ小腹も空いた頃でした。
そのグループの方々は当時の学生だった俺よりも少し年上で、
彼らは社会人の集まりだったのです。
その為彼らが集まるのは仕事が終わった後閉店時間の1時間前だとかにショップに集まり
軽い雑談と一戦を交えるというライフスタイルのようでした。
俺もよくカードショップに通っていた事もあり、
気がつけば自然と会話する仲になっており、
こうしてカードショップを追い出されてからも一緒に晩飯を食う機会があったのでした。
─ 今日は何処に行くんだろ、あんまり高いとこはきついなー
そんな風に財布の薄さをきにしながら付いて行ってたのですが、
「よーし、今日はカラオケにいこうか!」
グループ内のリーダー的ポジションの人物がそう声をあげれば、
他のメンバーも次々と同意していきカラオケに決定されました。
もちろん俺も即座に同意。
地元の仲間以外とカラオケに行く機会なんてほぼ無かったため、
余計にM:tGプレイヤーとのカラオケは興味があったのです。
さて、カラオケ屋につくと皆とりあえずワンドリンクと軽食を頼みます。
少し広い目の大部屋でそれぞれ適当に座りくつろぎ始め、
そうなってくるといよいよマイクの順番決め。
が、それが始まらない。
─ あー意外とみんなスタートで歌うのは恥ずかしいタイプなんだな。
じゃあ、俺から入れるかと、リモコンを手に、
「(え)はどのページだ?あったあった。曲番は9071…っと」
分厚い歌の目次を片手にリモコンを操作しようとする俺。
一発目の選曲はX-JAPANの紅。俺の大好きなこの曲を真っ先にチョイス。
さぁ送信ボタンを押そうとするとグループのリーダーが皆にこう告げます。
「えー、じゃあ3回戦ぐらい目処でスイスドローしますか」
「おおー」
「おけー」
「はーい」
「了解!」
「えぇぇーー」
どうやら俺とこのグループとでは【カラオケ】という言葉の認識が違ってたようで、
俺にとってのカラオケとは歌を歌う場だったのですが、
彼らにとってのカラオケとは、カードショップが終わってからのデュエルスペースだったのです。
いや、まぁ考え方によれば最高のデュエルスペースなんですよね。
喫煙者はタバコが吸えるし、ドリンクもフリードリンクなら飲み放題。
それに夜でも多少大声で騒いでも防音バッチシな部屋。
そして広い机…
こうして俺はカラオケ屋に来て一曲も歌わず対戦するという
M:tGプレイヤーらしい(らしいのか?)カラオケライフを楽しむことができたのでした。
対戦中に相手にさり気なく聞いてみました。
「いやー、なんか歌わないカラオケってカルチャーショックでした。」
「そんな事よりプレイヤーにショック2点で」
「NOOOOOO!!!」
ギャザ速
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主張と意地と
2012年4月23日 MTG プレイヤー編 コメント (3)「いや、こっちの方が回転良いし、カウンターが何より良い!」
「そっちの対抗とかすり抜けて盤面揃ったら俺の方が有利だし!」
口論の始まりは些細な会話から。
自分のデッキの方が相手のデッキよりも優れてると
お互い曲げられない主張を引くにも引けない状況となり少々喧嘩となっていたのでした。
パーミッションの方が強い
ビートダウンの方が強い
M:tGでは人によって好きなデッキタイプがあると思います。
環境のカードによって確かにどちらかが有利という事もあるかもしれませんが、
まだまだM:tGを覚えたての当時の俺たちにとっては
最初に自分が惹かれたデッキタイプこそ何よりも強いタイプと思い込んでいました。
「そこまで言うんだったら勝負したらいいじゃない」
その口論を聞いていた仲間が言い争っていた俺ともう一人に提案をしますが、
まだまだ子供だった俺達は
「俺が勝つに決まってるし時間の無駄だ」
「いや、俺が勝つけどお前とはやる気せん」
そんな、本当にくだらない意地の張り合いから始まりその後しばらく疎遠となってしまいます。
パーミッションを主張していた彼とはそれまで一緒に遊ぶことは多かったのですが、
まさかこんな事でつるむ機会を失うとは思ってもいなかった為凄く後悔。
かと言って自分から「ごめんね」と言う勇気を持つことができませんでした。
それでも元の関係に戻したいと思っていた俺は、久々に彼にメールを打つことにしたのです。
その内容は、「明日ギャザしないか?」の一言。
メールの返信が無い覚悟はもちろんしていましたが、
以外にもすぐに「わかった」と一言だけの新着メールが届きました。
そして次の日、いつものショップのデュエルスペースにて約一ヶ月ぶりの対戦となりました。
自分から「ごめん」その一言が言えなかった俺は、
その言葉をデッキに語ってもらう事にしたのです。
先行は俺はから。
普段の俺は黒単もしくは白単でクリーチャーを並べ殴る事が最高と言っていました。
そんな俺がどうやって謝るか。
「セットランド 島 エンド」
「…」
決して今まで俺が使うことのなかったパーミッションと言えば浮かぶこのカード。
島が一枚だけ出ている場に相手は少し困惑した様子。
そして相手のターン
「セットランド 沼 蛆たかり出してエンド」
それは俺が普段愛用していたゾンビデッキのゾンビクリーチャー。
お互いこの場でもまだ素直になれず何も語らず、
慣れないパーミッションと慣れないビートダウンを使い続けます。
「クリーチャー並べるのも結構面白いな。」
そう呟く彼。
「カウンター構えて待つのも結構楽しいな。」
返事か独り言かわからない返し方で答える俺。
そうしてプレイも終わり二人共一ヶ月前の事を謝らないけど
お互いの主張を認め合う、そんな和解でした。
そんな二人の帰路につきながらの会話は、
「なんであの時、口論の場で勝負しなかった?」
「負けるかもって思った。速攻で来られると強いじゃんビートダウン」
「俺も負けるかと思ってた。カンスペも洗い流しも怖いし。」
「そうか。」
「次は多色組んでみる。」
「じゃ、俺赤単」
ギャザ速
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黒
2012年4月19日 MTG プレイヤー編プレイヤー編
バイトの無い学生にとって外食というのはそれはもう高嶺の花。
ましてやM:tGに、少ない財布の中身を全て捧げるなんて生活をしていれば、
長い間訪れる事の無かったマクドナルドでその日の俺はLLセットを貪り食っていました。
それはさながらストロサスの如く・・・
時をさかのぼる事十数分前
その日地元の仲間であり、今も昔も親友であるTの知り合いがM:tGをしているという話を聞き、大阪日本橋で遊ぼうという事になったのでした。
初めて出会った彼の姿。
ヒゲに帽子、そんな某大泥棒三世の仲間の様な容姿は
いくら年上といっても差ほど年齢が変わらないはずなのに
大人な印象が強く残っていました。
落ち合ってすぐ、その彼が「飯をまだ食ってない」と言った事もあり
マクドナルドへ向かう事になったのですが、
「あー、今日は俺が奢るよ」
なんとまだ会話も挨拶程度しかしてないというのに飯を奢るとはなんという事!
「さっすがGちゃん太っ腹ー」
喜ぶTと同じ様に対応できず
「いや、悪いですよ、大丈夫です。」
と何故か遠慮してしまう俺。
チラっと財布の中を思い返せば千円札が一枚あった程度ですがマック代ぐらいなんとかなると自分で支払おうとしたのですが
「いいんだよ、奢るつってんだろ、いいから奢られろ」
そう言われ仕方なくチーズバーガーを単品で頼んだのでした。
「なんで単品なんだよバカ。ダブルチーズバーガーのセットでいいな?飲み物は?」
「あ…じゃあすみませんコーラで」
と、そんなこんなで最上級LLセットを頬張る事になったのですが
皆も一通り食べ終わり軽い雑談が終わればそこからはM:tGの話が始まります。
「俺は黒単組んでるんだよね、結構雑だけど」
「あ、じゃあ俺と一緒ですね」
「どんな黒単組んでるの?」
「俺はアンデットデッキがメインです。」
「あー、敬語使わなくっていいよ。疲れるし。」
「そっか。んじゃやめるわ」
とこんなやり取りをして非常に軽く俺もタメ口解禁しM:tGトークが弾みます。
気づけば皆ドリンクも無くなり、マクドナルドを出る事に。
その後カードゲームショップを見て回ったり、適当にブラついてその日はさよなら。
そんな彼とはその後長い付き合いになったのですが、
彼のデッキを見せてもらっただけで結局対戦する機会は生まれませんでした。
そう、彼と再会しよく行動を共にするのはGも俺もM:tGを休止してからだったのです。
彼の黒はどんな黒だったのだろう。
俺がまだ学生でバイトもしてなかった頃に出会ったこの人は
俺が自ら関係を断ち切ってしまうような事をしない限り
今でも続いていたのだろうと、そんな後悔を今もずっと抱いています。
彼との出会いから、その後すごく長い付き合いになっていくのですが、
学生でなくなり、社会人となり、そして共同生活した僅かだけど長い期間。
その中で生まれた甘えが原因で関係がひび割れたのはまた別の話。
ギャザ速
http://mtg-news.net
バイトの無い学生にとって外食というのはそれはもう高嶺の花。
ましてやM:tGに、少ない財布の中身を全て捧げるなんて生活をしていれば、
長い間訪れる事の無かったマクドナルドでその日の俺はLLセットを貪り食っていました。
それはさながらストロサスの如く・・・
時をさかのぼる事十数分前
その日地元の仲間であり、今も昔も親友であるTの知り合いがM:tGをしているという話を聞き、大阪日本橋で遊ぼうという事になったのでした。
初めて出会った彼の姿。
ヒゲに帽子、そんな某大泥棒三世の仲間の様な容姿は
いくら年上といっても差ほど年齢が変わらないはずなのに
大人な印象が強く残っていました。
落ち合ってすぐ、その彼が「飯をまだ食ってない」と言った事もあり
マクドナルドへ向かう事になったのですが、
「あー、今日は俺が奢るよ」
なんとまだ会話も挨拶程度しかしてないというのに飯を奢るとはなんという事!
「さっすがGちゃん太っ腹ー」
喜ぶTと同じ様に対応できず
「いや、悪いですよ、大丈夫です。」
と何故か遠慮してしまう俺。
チラっと財布の中を思い返せば千円札が一枚あった程度ですがマック代ぐらいなんとかなると自分で支払おうとしたのですが
「いいんだよ、奢るつってんだろ、いいから奢られろ」
そう言われ仕方なくチーズバーガーを単品で頼んだのでした。
「なんで単品なんだよバカ。ダブルチーズバーガーのセットでいいな?飲み物は?」
「あ…じゃあすみませんコーラで」
と、そんなこんなで最上級LLセットを頬張る事になったのですが
皆も一通り食べ終わり軽い雑談が終わればそこからはM:tGの話が始まります。
「俺は黒単組んでるんだよね、結構雑だけど」
「あ、じゃあ俺と一緒ですね」
「どんな黒単組んでるの?」
「俺はアンデットデッキがメインです。」
「あー、敬語使わなくっていいよ。疲れるし。」
「そっか。んじゃやめるわ」
とこんなやり取りをして非常に軽く俺もタメ口解禁しM:tGトークが弾みます。
気づけば皆ドリンクも無くなり、マクドナルドを出る事に。
その後カードゲームショップを見て回ったり、適当にブラついてその日はさよなら。
そんな彼とはその後長い付き合いになったのですが、
彼のデッキを見せてもらっただけで結局対戦する機会は生まれませんでした。
そう、彼と再会しよく行動を共にするのはGも俺もM:tGを休止してからだったのです。
彼の黒はどんな黒だったのだろう。
俺がまだ学生でバイトもしてなかった頃に出会ったこの人は
俺が自ら関係を断ち切ってしまうような事をしない限り
今でも続いていたのだろうと、そんな後悔を今もずっと抱いています。
彼との出会いから、その後すごく長い付き合いになっていくのですが、
学生でなくなり、社会人となり、そして共同生活した僅かだけど長い期間。
その中で生まれた甘えが原因で関係がひび割れたのはまた別の話。
ギャザ速
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各色人それぞれ
2012年4月10日 MTG プレイヤー編 コメント (2)最近のお話
M:tG関連で出かける事や声をかけられる事が多くなり、
新しいM:tG仲間も増えてきている今日この頃
俺はどこか捻くれた性格をしているのか
流行りのデッキを作れるカードを持っていたとしても、
それらより少しずれたデッキを構築する事が多い日々を過ごしています。
スタンダートでも、昆虫人間もケッシグも青白トークンも使わず
白黒PWコントロールにはまってみたり、
黒t緑捕食抹消者にしてみたり、
青黒ゲラルフコピーで遊んでみたりしつつ、
それでいて勝てぬ勝てぬと苦しむ日々。
その理由は恐らく、復帰後一番よくプレイしている相手
Imai氏がこれまた捻くれたデッキで勝率を上げているからなんだろうと思います。
同じ捻くれ者同士でも一方は結果を出し、一方は結果を出せず。
チャンドラソリン砲で即死なんて技を何度も決められれば構築面での敗北感は否めません。
それでも頑なにローグとすら言えない捻くれデッキを使う理由。
それはやはり、プレイしていて楽しいデッキを探しているのだと思います。
我侭だからやりたい事をやりたい。
たとえそれが現環境に向いていなくても、
多少遅れをとっても、好きな色、好きなプレイングが出来る構築を目指し、
それで勝てれば万々歳。
こんな感じが丁度いいプレイスタイルなんだと最近納得していたりします。
とはいっても、こっそり流行りのデッキを試して回したりしている辺りが
捻くれ切れていないのかもしれません。
フライデーナイトマジック等でふと、メタから外れた癖のあるデッキと出会った時、
その相手のデッキの印象は凄く記憶に残っていたりします。
あの人はどんな時でも赤を使っているな。
彼は青が好きだよな、絶対カウンター構えてる。
そうそう、あいつは俺と同じ黒が好きな奴だ。
マナの色が誰かのシンボルになったりする感じが好きだったりもするのです。
復帰後、ギャザ速の影響もあり、こうしてまた色々なプレイヤーとの出会いが増え、
また5色以上の様々なプレイヤーの色と触れ合う機会が増えたことを嬉しくも思いつつ、
そんな風に、俺のデッキも誰かのマジックライフの一部に侵食できるとするなら
これからも堂々と捻くれて行こうと思う春でした。
M:tG関連で出かける事や声をかけられる事が多くなり、
新しいM:tG仲間も増えてきている今日この頃
俺はどこか捻くれた性格をしているのか
流行りのデッキを作れるカードを持っていたとしても、
それらより少しずれたデッキを構築する事が多い日々を過ごしています。
スタンダートでも、昆虫人間もケッシグも青白トークンも使わず
白黒PWコントロールにはまってみたり、
黒t緑捕食抹消者にしてみたり、
青黒ゲラルフコピーで遊んでみたりしつつ、
それでいて勝てぬ勝てぬと苦しむ日々。
その理由は恐らく、復帰後一番よくプレイしている相手
Imai氏がこれまた捻くれたデッキで勝率を上げているからなんだろうと思います。
同じ捻くれ者同士でも一方は結果を出し、一方は結果を出せず。
チャンドラソリン砲で即死なんて技を何度も決められれば構築面での敗北感は否めません。
それでも頑なにローグとすら言えない捻くれデッキを使う理由。
それはやはり、プレイしていて楽しいデッキを探しているのだと思います。
我侭だからやりたい事をやりたい。
たとえそれが現環境に向いていなくても、
多少遅れをとっても、好きな色、好きなプレイングが出来る構築を目指し、
それで勝てれば万々歳。
こんな感じが丁度いいプレイスタイルなんだと最近納得していたりします。
とはいっても、こっそり流行りのデッキを試して回したりしている辺りが
捻くれ切れていないのかもしれません。
フライデーナイトマジック等でふと、メタから外れた癖のあるデッキと出会った時、
その相手のデッキの印象は凄く記憶に残っていたりします。
あの人はどんな時でも赤を使っているな。
彼は青が好きだよな、絶対カウンター構えてる。
そうそう、あいつは俺と同じ黒が好きな奴だ。
マナの色が誰かのシンボルになったりする感じが好きだったりもするのです。
復帰後、ギャザ速の影響もあり、こうしてまた色々なプレイヤーとの出会いが増え、
また5色以上の様々なプレイヤーの色と触れ合う機会が増えたことを嬉しくも思いつつ、
そんな風に、俺のデッキも誰かのマジックライフの一部に侵食できるとするなら
これからも堂々と捻くれて行こうと思う春でした。
プレイヤーである事変わらず
2011年12月5日 MTG プレイヤー編 コメント (8)プレイヤー編
「今度引っ越す事になったんだ。」
そう、仲のいい友人に告げられました。
当時まだまだ未成年の俺達にとっては、引越しといった突然の別れは
それは衝撃的だったのを覚えています。
その引越し先がかなり遠くの県だと言うのも、会えなくなるなと感じさせるのでした。
今でこそ、SkypeやPCの普及等で遠くの友人を遠くに感じず話せたり、遠くの未だ直接あった事はない友人が出来やすくもなっていますが、携帯電話やメールしか会話したりする手段がなければ少しずつ疎遠っぽくなっていく事も多かったりしました。
M:tGを一緒によくしていた仲間とそういった別れになる場合、
やっぱり一番ネックになるのはプレイできなくなるという事。
それならと、身内全員で小さな送別大会が
当時身内の溜まり場になっていた俺の部屋で開かれるのでした。
大会と称した100人組み手状態。
引っ越す奴に仲間が延々と挑み続けます。
その日が、皆が集まれる最後の日。
皆それぞれ、「お前だけ残れよー」「こっちには戻ってこないの?」等の会話をしながらのプレイが続きます。
何周目でしょうか。
この時間制限も決まってない無限組み手の最中誰も聞かなかった質問を
俺がプレイの最中に質問してみました。
「向こう行ってもギャザつづけんの?」
相手のプレイが止まります。
「わかんない。対戦相手居ないしなぁ。」
「カードショップとかあれば新しい相手見つかるかもよ。」
「カードショップがあるかどうか怪しい・・・」
「・・・」
そう、友人の引越し先は都会ではなかったのです。
ネット通販等当時もあったかもしれませんが、俺達は利用してませんでした。
当然そういった発想にも行き着かなかったし、カードショップが無ければ、新たなM:tG仲間を探すという事はかなり難易度が高かったのです。
「でも、俺M:tG好きだからな。多分一人でも続けてると思うよ。」
「そうか。いい対戦相手見つかるといいな。」
こうした送別大会も時間が過ぎ、解散の時間となりました。
そして、それは別れの時間でもあります。
俺はさっきの話を聞いてから、カード入れ替えると言いながらこっそり用意していた
余っていたコモンやアンコモン、安いレアで数種類のデッキを渡しました。
「これ持っていって向こうで流行らせて来いよ。」
「ん?お前もなんか用意してたのか。俺はこれ、構築済み持っていけ。」
「やべ、俺何も用意してなかった!ダイスやるよダイス。この流れなら必要だろ」
「俺は土地やるよ。」
なんだかんだで皆、引越し先でマジックがプレイできるのかを気にして
それぞれ用意していたのでした。
「こりゃこれで引退なんて言えないなー!流行らせて来るよ!」
「既にめちゃくちゃ流行っててボコボコにやられたりしてなっ!」
「そん時は泣いて帰ってこい」
こうして彼が新しい地でマジック:ザ ギャザリングがプレイ出来ることを祈り、見送ったのでした。
数ヵ月後、新たなエキスパンションのアポカリプスが発売した頃に、
新しい友人と共にマジックを買いに行ってファイレクシアの闘技場が出ただなんて自慢話を彼から聞かされるのでした。
ギャザ速
http://mtg-news.net/
「今度引っ越す事になったんだ。」
そう、仲のいい友人に告げられました。
当時まだまだ未成年の俺達にとっては、引越しといった突然の別れは
それは衝撃的だったのを覚えています。
その引越し先がかなり遠くの県だと言うのも、会えなくなるなと感じさせるのでした。
今でこそ、SkypeやPCの普及等で遠くの友人を遠くに感じず話せたり、遠くの未だ直接あった事はない友人が出来やすくもなっていますが、携帯電話やメールしか会話したりする手段がなければ少しずつ疎遠っぽくなっていく事も多かったりしました。
M:tGを一緒によくしていた仲間とそういった別れになる場合、
やっぱり一番ネックになるのはプレイできなくなるという事。
それならと、身内全員で小さな送別大会が
当時身内の溜まり場になっていた俺の部屋で開かれるのでした。
大会と称した100人組み手状態。
引っ越す奴に仲間が延々と挑み続けます。
その日が、皆が集まれる最後の日。
皆それぞれ、「お前だけ残れよー」「こっちには戻ってこないの?」等の会話をしながらのプレイが続きます。
何周目でしょうか。
この時間制限も決まってない無限組み手の最中誰も聞かなかった質問を
俺がプレイの最中に質問してみました。
「向こう行ってもギャザつづけんの?」
相手のプレイが止まります。
「わかんない。対戦相手居ないしなぁ。」
「カードショップとかあれば新しい相手見つかるかもよ。」
「カードショップがあるかどうか怪しい・・・」
「・・・」
そう、友人の引越し先は都会ではなかったのです。
ネット通販等当時もあったかもしれませんが、俺達は利用してませんでした。
当然そういった発想にも行き着かなかったし、カードショップが無ければ、新たなM:tG仲間を探すという事はかなり難易度が高かったのです。
「でも、俺M:tG好きだからな。多分一人でも続けてると思うよ。」
「そうか。いい対戦相手見つかるといいな。」
こうした送別大会も時間が過ぎ、解散の時間となりました。
そして、それは別れの時間でもあります。
俺はさっきの話を聞いてから、カード入れ替えると言いながらこっそり用意していた
余っていたコモンやアンコモン、安いレアで数種類のデッキを渡しました。
「これ持っていって向こうで流行らせて来いよ。」
「ん?お前もなんか用意してたのか。俺はこれ、構築済み持っていけ。」
「やべ、俺何も用意してなかった!ダイスやるよダイス。この流れなら必要だろ」
「俺は土地やるよ。」
なんだかんだで皆、引越し先でマジックがプレイできるのかを気にして
それぞれ用意していたのでした。
「こりゃこれで引退なんて言えないなー!流行らせて来るよ!」
「既にめちゃくちゃ流行っててボコボコにやられたりしてなっ!」
「そん時は泣いて帰ってこい」
こうして彼が新しい地でマジック:ザ ギャザリングがプレイ出来ることを祈り、見送ったのでした。
数ヵ月後、新たなエキスパンションのアポカリプスが発売した頃に、
新しい友人と共にマジックを買いに行ってファイレクシアの闘技場が出ただなんて自慢話を彼から聞かされるのでした。
ギャザ速
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一枚一枚の物語
2011年12月1日 MTG プレイヤー編 コメント (5)プレイヤー編
マジックザギャザリングというトレーディングカードゲームにおいて、
全てのカードは平等であり絶対的な《公式ゲームルール》を元に作られています。
その中で強いカードや弱いカードが生まれ、それらのカードを組み合わせ、
皆強いデッキや、やりたい事をやる為のデッキを作る事を目指します。
幅広い観点から見たらトランプとマジックザギャザリング。
どちらも同じカードゲームかもしれません。
しかし、トランプは1枚かければプレイできませんが
カード数が遥かに多いマジックザギャザリングでは弱さ、使いづらさ、
故に多くの人が忘れ去ってしまうカードがあったりもします。
もちろん、ただ単に強弱だけでなく「黒単でしかデッキは組まないぜ」というポリシーを持つ人にとっては
他の白・青・赤・緑のカードはプレイするという面では興味の無いカードとなってしまうかもしれません。
でも、自分自身が必要としなくても他の誰かは、
別の思いをそのカードに抱いているかもしれません。
その日、俺はデュエルスペースにていつもの様にパックを剥き、
「あー、今日も残念なレア揃い。」
とパックの出目に対して不満を募らせていました。
─ Foilが出ただけましとするか
レアとFoilはだけはスリーブにしまい、残りのコモン・アンコモンはそのままデッキケースの余りスペースに放り込んだのでした。
もちろん、アンコモンやコモンをざっと見て、使えるカードはデッキパーツとして分けたりもするんですが、
今回のパックからは完全に世の多くのデッキからはスルーされるようなカード達ばかりだったのです。
強いカードはやはりそのカード自体の価格が高くなるもので、
当時の俺はカードの強弱。つまり値段しか見ていませんでした。
パックを買った合計金額より高いカードが出ればアタリ。
それでなければハズレ。
コモンやアンコモンはそういったレア目当てで購入を続ければ勝手に揃ってる。
そう考えていました。
カードをスリーブに入れたりと整理をしていると、
恐らくパックを剥いてる姿を見てた人が話しかけてきました。
「なんか良いカードでましたか?」
顔をそちらに向ければ、何度かこの店で見かけた事はある人物。
名前は知らないけど大会で1~2度対戦した事はあったかもしれない人でした。
「いやー今日はさんざんです。6パック剥いてカスレアと使えないアンコモンとコモンのFoilのみでした。」
とありのままの残念な出目を相手に伝えたのでした。
先ほどしまったばかりコモン・アンコモン達も取り出し、
「《嘘か真か》すら出ない完全にハズレパックでしたよ。」
と、俺の興味から外れてしまってるカードの束を差し出します。
それを受け取り、一枚一枚丁寧にめくってカードを見る彼。
とあるコモンカードで手が止まっていました。
「あ・・・《薄光の天使》だ。」
「そんなのもいましたね。」
「このカードのイラストとテキスト、インベイジョンで一番好きなんですよね。」
「どーせ使わないし、埃被るだけなんであげますよ」
俺からしてみればそのカードは特にイラストが好きなわけでもなく、
ましてやこの頃は完全に黒大好きっ子。
家に帰ればストレージに埋もれるカードでした。
こういったやり取りがきっかけで仲良くなり、
話を重ねるごとに彼がいかにM:tGのカードそのものを愛してるのかがよく分かりました。
カードのフレーバーテキストを読んでいれば世界観が見えるという事も、
その彼から学ばせてもらったのです。
それまで物語があるという事すら知りませんでした。
しかし一度そういったものがあると知れば、
前以上にコモン・アンコモンのカード達をちゃんと見るようになり、
カードの一つ一つを覚えるようになりました。
そんな彼はストーリーにそったシナリオデッキなるものを持ち込んできてくれたりと、
俺に沢山のマジック:ザ ギャザリングを教えてくれたのでした。
恐らく、彼の影響があってからでしょう。
それまでは目に入っても気にしていなかった、
ゴミ箱にパックから剥かれてすぐ捨てられた使えないとされるカード達。
彼らをそっと拾い、お店の人に「落とし物」と渡し、
いつか必要としてくれている人へ出会ってほしいと願うのでした。
ギャザ速
http://mtg-news.net
マジックザギャザリングというトレーディングカードゲームにおいて、
全てのカードは平等であり絶対的な《公式ゲームルール》を元に作られています。
その中で強いカードや弱いカードが生まれ、それらのカードを組み合わせ、
皆強いデッキや、やりたい事をやる為のデッキを作る事を目指します。
幅広い観点から見たらトランプとマジックザギャザリング。
どちらも同じカードゲームかもしれません。
しかし、トランプは1枚かければプレイできませんが
カード数が遥かに多いマジックザギャザリングでは弱さ、使いづらさ、
故に多くの人が忘れ去ってしまうカードがあったりもします。
もちろん、ただ単に強弱だけでなく「黒単でしかデッキは組まないぜ」というポリシーを持つ人にとっては
他の白・青・赤・緑のカードはプレイするという面では興味の無いカードとなってしまうかもしれません。
でも、自分自身が必要としなくても他の誰かは、
別の思いをそのカードに抱いているかもしれません。
その日、俺はデュエルスペースにていつもの様にパックを剥き、
「あー、今日も残念なレア揃い。」
とパックの出目に対して不満を募らせていました。
─ Foilが出ただけましとするか
レアとFoilはだけはスリーブにしまい、残りのコモン・アンコモンはそのままデッキケースの余りスペースに放り込んだのでした。
もちろん、アンコモンやコモンをざっと見て、使えるカードはデッキパーツとして分けたりもするんですが、
今回のパックからは完全に世の多くのデッキからはスルーされるようなカード達ばかりだったのです。
強いカードはやはりそのカード自体の価格が高くなるもので、
当時の俺はカードの強弱。つまり値段しか見ていませんでした。
パックを買った合計金額より高いカードが出ればアタリ。
それでなければハズレ。
コモンやアンコモンはそういったレア目当てで購入を続ければ勝手に揃ってる。
そう考えていました。
カードをスリーブに入れたりと整理をしていると、
恐らくパックを剥いてる姿を見てた人が話しかけてきました。
「なんか良いカードでましたか?」
顔をそちらに向ければ、何度かこの店で見かけた事はある人物。
名前は知らないけど大会で1~2度対戦した事はあったかもしれない人でした。
「いやー今日はさんざんです。6パック剥いてカスレアと使えないアンコモンとコモンのFoilのみでした。」
とありのままの残念な出目を相手に伝えたのでした。
先ほどしまったばかりコモン・アンコモン達も取り出し、
「《嘘か真か》すら出ない完全にハズレパックでしたよ。」
と、俺の興味から外れてしまってるカードの束を差し出します。
それを受け取り、一枚一枚丁寧にめくってカードを見る彼。
とあるコモンカードで手が止まっていました。
「あ・・・《薄光の天使》だ。」
「そんなのもいましたね。」
「このカードのイラストとテキスト、インベイジョンで一番好きなんですよね。」
「どーせ使わないし、埃被るだけなんであげますよ」
俺からしてみればそのカードは特にイラストが好きなわけでもなく、
ましてやこの頃は完全に黒大好きっ子。
家に帰ればストレージに埋もれるカードでした。
こういったやり取りがきっかけで仲良くなり、
話を重ねるごとに彼がいかにM:tGのカードそのものを愛してるのかがよく分かりました。
カードのフレーバーテキストを読んでいれば世界観が見えるという事も、
その彼から学ばせてもらったのです。
それまで物語があるという事すら知りませんでした。
しかし一度そういったものがあると知れば、
前以上にコモン・アンコモンのカード達をちゃんと見るようになり、
カードの一つ一つを覚えるようになりました。
そんな彼はストーリーにそったシナリオデッキなるものを持ち込んできてくれたりと、
俺に沢山のマジック:ザ ギャザリングを教えてくれたのでした。
恐らく、彼の影響があってからでしょう。
それまでは目に入っても気にしていなかった、
ゴミ箱にパックから剥かれてすぐ捨てられた使えないとされるカード達。
彼らをそっと拾い、お店の人に「落とし物」と渡し、
いつか必要としてくれている人へ出会ってほしいと願うのでした。
ギャザ速
http://mtg-news.net
アウェイとホーム
2011年11月28日 MTG プレイヤー編 コメント (1)プレイヤー編
いつもとは違う店の大会に出てみた時の事でした。
さほど大きくない駅の近くという事もあり、
おもちゃ屋兼カードショップといった感じの正に町のおもちゃ屋さん。
よく通う店をホームとするなら、そこはアウェイ。
ショップ事態の雰囲気も少し違い低年齢層が多い店舗だったのです。
マジックザギャザリングはのプレイヤーは年齢層が高いイメージを持っていた俺は結構意外でした。
どうやら、そのショップでは元々遊戯王をメインで扱っていたらしく、
そこからM:tGに流れた小中学生が多かったのだと思われます。
当時高校生ぐらいだった俺は、マジックプレイヤーとしては平均的年齢層かまだ若いぐらい。
その大会で自分が最年長となるとは思ってもいませんでした。
そうなると、軽く大会に出るつもりでしたが、自分より年下に負けたくないという気持ちが勝り、
元々出ようと思ってたデッキとは違うガチデッキで出る事にしたのです。
─ 大人気ないんじゃないぜ!これが大人の洗礼さ!
なんて中二的な妄想をしつつ本気デッキ用にサイドも揃え大会開始。
大会ルールはスイスドロー形式。
軽くとりあえず一勝するかと思ったものの、それが間違い。
完全に手札事故からドローも救われず、ほとんど何にも出来ずにマッチを落とし敗北。
続く二戦目三戦目もメタ想定外の相手続出し、思うように捌ききれずずるずると敗北が続きます。
これはある意味、スイスドローの敗北スパイラルだったのかもしれません。
勝ち進めばそれだけ強いデッキとぶつかり合うルールの為、
恐らくメタの想定内のデッキ等とも戦っていけるのですが、
負けが続けば、メタ外の一風変わったデッキやコンセプトデッキ等ともぶつかります。
普段見かけないカードが出ては、つい効果を相手に確認したりとまったく良い所は無く大会終了。
優勝したデッキもメタ外の部族デッキと、勝ち進んでいたら勝てたのかという妄想さえ危うい始末。
しかし、彼らは皆思い思いのデッキでプレイし大会中も大会後も思い返せば皆楽しんでいた。
笑って勝ち、笑って負けて、早く試合を終えた者は観戦、応援する雰囲気。
プレイが始まれば年齢もなにも関係なく、盤面での結果が勝者と敗者を分かつ世界と
そんな当然な事すら忘れ、必死に勝ちにいったあげくプレイの過程を楽しまなかった。
ただただそんなプレイングを反省するしかなかったのでした。
無様に帰ろうとしていると、初戦で当たった少年がと数名が声をかけてきました。
「今日は対戦ありがとうございました!!この店いつも来てるんですか?」
「あのー、僕まだ対戦してないんで一回対戦しません??」
「その次俺とも対戦してもらって良いですか?」
─ アウェイと思っていた少年達はどうやら珍しい来客を迎え入れてくれたらしい。
お気に入りのカードをふんだんにぶち込んだ自己満足デッキを取り出し代わる代わる皆とプレイ。
ちょっと遠いカードショップに新しい友達とホームを手に入れる事が出来たのでした。
ギャザ速
http://mtg-news.net/
いつもとは違う店の大会に出てみた時の事でした。
さほど大きくない駅の近くという事もあり、
おもちゃ屋兼カードショップといった感じの正に町のおもちゃ屋さん。
よく通う店をホームとするなら、そこはアウェイ。
ショップ事態の雰囲気も少し違い低年齢層が多い店舗だったのです。
マジックザギャザリングはのプレイヤーは年齢層が高いイメージを持っていた俺は結構意外でした。
どうやら、そのショップでは元々遊戯王をメインで扱っていたらしく、
そこからM:tGに流れた小中学生が多かったのだと思われます。
当時高校生ぐらいだった俺は、マジックプレイヤーとしては平均的年齢層かまだ若いぐらい。
その大会で自分が最年長となるとは思ってもいませんでした。
そうなると、軽く大会に出るつもりでしたが、自分より年下に負けたくないという気持ちが勝り、
元々出ようと思ってたデッキとは違うガチデッキで出る事にしたのです。
─ 大人気ないんじゃないぜ!これが大人の洗礼さ!
なんて中二的な妄想をしつつ本気デッキ用にサイドも揃え大会開始。
大会ルールはスイスドロー形式。
軽くとりあえず一勝するかと思ったものの、それが間違い。
完全に手札事故からドローも救われず、ほとんど何にも出来ずにマッチを落とし敗北。
続く二戦目三戦目もメタ想定外の相手続出し、思うように捌ききれずずるずると敗北が続きます。
これはある意味、スイスドローの敗北スパイラルだったのかもしれません。
勝ち進めばそれだけ強いデッキとぶつかり合うルールの為、
恐らくメタの想定内のデッキ等とも戦っていけるのですが、
負けが続けば、メタ外の一風変わったデッキやコンセプトデッキ等ともぶつかります。
普段見かけないカードが出ては、つい効果を相手に確認したりとまったく良い所は無く大会終了。
優勝したデッキもメタ外の部族デッキと、勝ち進んでいたら勝てたのかという妄想さえ危うい始末。
しかし、彼らは皆思い思いのデッキでプレイし大会中も大会後も思い返せば皆楽しんでいた。
笑って勝ち、笑って負けて、早く試合を終えた者は観戦、応援する雰囲気。
プレイが始まれば年齢もなにも関係なく、盤面での結果が勝者と敗者を分かつ世界と
そんな当然な事すら忘れ、必死に勝ちにいったあげくプレイの過程を楽しまなかった。
ただただそんなプレイングを反省するしかなかったのでした。
無様に帰ろうとしていると、初戦で当たった少年がと数名が声をかけてきました。
「今日は対戦ありがとうございました!!この店いつも来てるんですか?」
「あのー、僕まだ対戦してないんで一回対戦しません??」
「その次俺とも対戦してもらって良いですか?」
─ アウェイと思っていた少年達はどうやら珍しい来客を迎え入れてくれたらしい。
お気に入りのカードをふんだんにぶち込んだ自己満足デッキを取り出し代わる代わる皆とプレイ。
ちょっと遠いカードショップに新しい友達とホームを手に入れる事が出来たのでした。
ギャザ速
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敗因はデッキが弱いんじゃないと信じたい
2011年11月24日 MTG プレイヤー編 コメント (4)プレイヤー編 MTG
その日は久しぶりに出た大会だったにも関わらず散々でした。
大会といってもカードショップでやっている小さな大会。
ふらりと参加してみたのは良かったのですが、
好調だと思える初手でスタートしても以降は連続で土地しか引けずに一方的にやられたり、
土地2枚スタートで以降土地を引けずといった偏り具合。
思う様なプレイは一切できずストレスだけが溜まってしまうような回転に、
いつもならプレイングの反省であったり負けた相手の対策を考えたりしていたのですが
そういう気分にもなれず、一人で参加していた事もありさっさと帰る事にしたのでした。
─ 俺のデッキが弱いんじゃない。引きが弱かったからそれ以前。
ついついこういう発想になってしまう時があります。
デッキを作る時は理想の回転を妄想してしまいがちな為、
極端な事故というのはドロー運が悪かったと言い訳を作ってしまうのです。
大会終わり皆は談笑ムードの中帰り支度をしていると後ろのテーブルの雑談が聞こえてきます。
「いやー今日は駄目だった、何しに来たのかわからん位に何も出来ずに終わったー」
─ どうやら俺以外にも不運な奴はいたらしい。
その彼が話していた相手は、ショップで会うけど友人では無いという
顔見知り以上、友達未満という微妙な関係の相手だったらしく、
二言三言会話した後別れて、彼も帰り支度をしようとしている所でした。
俺もこのまま、なんとも言えないM:tGのプレイが満足いかないまま帰るのは癪だった為
フリープレイを持ちかける事にしました。
「良かったら一戦やりませんか?大会じゃ事故っちまって満足いくプレイできなかったんです。」
急に声をかけてみたにも関わらず、「是非やりましょ!」と承諾を得られ、
二人とも席を移動して仕舞いこんだばかりのデッキやカウンター、ダイス等をまた広げ出します。
準備をしていると、「ドロップはしなかったんですか?」と質問がなげられました。
「今日は時間もあったし、一矢報いてやろうと挑み続けたものの、戦いすらできませんでした」
─ 本当にそう返すしかない。
「僕も一緒ですねー。何故か回らずに… そんなに弱いデッキじゃないんだけどなー」
お互い傷をなめ合うプレイですねと苦笑いしながらダイスロール。
先攻後攻を決め、プレイが開始されます。
初手の7枚、1ターン目、2ターン目と先ほどの大会の時が嘘の様に理想に近い回り方。
しかし、相手も同じく理想に近い回り方をしているようで、
良いタイミングで除去や対策がお互いとれるという正に模範的なM:tGの展開が盤面に広がっています。
─ これは面白い!
こうなってくると、勝ち負け以上に、その工程が楽しくなってきます。
結果2-1でギリギリ勝てた様な状況でフリープレイが終了。
相手もM:tGのプレイをやり切れた感で大満足の様子。
その後二人で何度かフリープレイを閉店間際まで続けたのでした。
「俺、なんで大会でこのプレイなんで出来なかったんだろう。」
「たぶんデッキにも緊張が伝わってたんじゃないですか。」
「はは、そんな貧弱なデッキだったのか。俺のデッキ。」
なんてやり取りをしつつ、
「土地事故が無い人達はチートだ」「ぶん回ってる人もチートだ」「優勝者は更にチートだ」と、
負け犬二人で遠吠えをしながら帰るのでした。
次の大会こそ本気出そうと誓い合いながら。
ギャザ速
http://mtg-news.net/
その日は久しぶりに出た大会だったにも関わらず散々でした。
大会といってもカードショップでやっている小さな大会。
ふらりと参加してみたのは良かったのですが、
好調だと思える初手でスタートしても以降は連続で土地しか引けずに一方的にやられたり、
土地2枚スタートで以降土地を引けずといった偏り具合。
思う様なプレイは一切できずストレスだけが溜まってしまうような回転に、
いつもならプレイングの反省であったり負けた相手の対策を考えたりしていたのですが
そういう気分にもなれず、一人で参加していた事もありさっさと帰る事にしたのでした。
─ 俺のデッキが弱いんじゃない。引きが弱かったからそれ以前。
ついついこういう発想になってしまう時があります。
デッキを作る時は理想の回転を妄想してしまいがちな為、
極端な事故というのはドロー運が悪かったと言い訳を作ってしまうのです。
大会終わり皆は談笑ムードの中帰り支度をしていると後ろのテーブルの雑談が聞こえてきます。
「いやー今日は駄目だった、何しに来たのかわからん位に何も出来ずに終わったー」
─ どうやら俺以外にも不運な奴はいたらしい。
その彼が話していた相手は、ショップで会うけど友人では無いという
顔見知り以上、友達未満という微妙な関係の相手だったらしく、
二言三言会話した後別れて、彼も帰り支度をしようとしている所でした。
俺もこのまま、なんとも言えないM:tGのプレイが満足いかないまま帰るのは癪だった為
フリープレイを持ちかける事にしました。
「良かったら一戦やりませんか?大会じゃ事故っちまって満足いくプレイできなかったんです。」
急に声をかけてみたにも関わらず、「是非やりましょ!」と承諾を得られ、
二人とも席を移動して仕舞いこんだばかりのデッキやカウンター、ダイス等をまた広げ出します。
準備をしていると、「ドロップはしなかったんですか?」と質問がなげられました。
「今日は時間もあったし、一矢報いてやろうと挑み続けたものの、戦いすらできませんでした」
─ 本当にそう返すしかない。
「僕も一緒ですねー。何故か回らずに… そんなに弱いデッキじゃないんだけどなー」
お互い傷をなめ合うプレイですねと苦笑いしながらダイスロール。
先攻後攻を決め、プレイが開始されます。
初手の7枚、1ターン目、2ターン目と先ほどの大会の時が嘘の様に理想に近い回り方。
しかし、相手も同じく理想に近い回り方をしているようで、
良いタイミングで除去や対策がお互いとれるという正に模範的なM:tGの展開が盤面に広がっています。
─ これは面白い!
こうなってくると、勝ち負け以上に、その工程が楽しくなってきます。
結果2-1でギリギリ勝てた様な状況でフリープレイが終了。
相手もM:tGのプレイをやり切れた感で大満足の様子。
その後二人で何度かフリープレイを閉店間際まで続けたのでした。
「俺、なんで大会でこのプレイなんで出来なかったんだろう。」
「たぶんデッキにも緊張が伝わってたんじゃないですか。」
「はは、そんな貧弱なデッキだったのか。俺のデッキ。」
なんてやり取りをしつつ、
「土地事故が無い人達はチートだ」「ぶん回ってる人もチートだ」「優勝者は更にチートだ」と、
負け犬二人で遠吠えをしながら帰るのでした。
次の大会こそ本気出そうと誓い合いながら。
ギャザ速
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気付かない所で面白さを奪ってしまう事もある
2011年11月16日 MTG プレイヤー編 コメント (2)プレイヤー編
マジック ザ:ギャザリング初心者。それは誰もが一度通過する壁だと思います。
この壁。人よっては小さな壁ですが、ある人にとっては大きな壁となり、
脱初心者に至らずM:tGの楽しさを知る前に去っていってしまう事もあるでしょう。
ある時、俺の周りのプレイヤーの一人がその壁にぶつかり、
M:tGの世界から去ろうとしていました。
普段デッキのみしか持ち歩かない様な彼が、珍しくカバンを手にしてやってきました。
「今日最後に対戦して引退しようかと思うんだ」
そう告げると、始めてから数カ月で集めたカードとファイルを差し出し、
「大した量は無いけど、もう必要ないからあげるよ」
そういって机の上に置き始めたのでした。
確かに、M:tGがどれだけ面白いからといっても万人受けするゲームなんてこの世に存在しないと思います。
RPG嫌いな人もいれば、格闘ゲームが嫌いな人、ゲームそのものに興味が無い人もいると思います。
実際にプレイしてみて、自分には合わない。自分は面白く感じられない。
そう判断した人に強要してプレイを続けさせるのは違うと思いますが、
彼は少し前までこのゲームを楽しんでいました。
その姿も見ていた為急にどうしたのか、聞いてみると意外な回答が返ってきます。
「マジック面白くない」
それは意外な答えでした。楽しんでるとばかり思っていた為、まさかの面白くないとの答え。
「どこが面白くない?」そう聞くと答えは簡単。
「勝てないもん」
そう言われて、彼の今までのプレイを思い返してみます。
回りの友人よりも若干遅れて始めた彼は、カードの所持数等が共にプレイする仲間の中で劣る訳です。
社会人でなかった当時の俺達は、そこまでお金をつぎ込めていませんでした。
かといって、代用カードのプレイは1デッキにつき1種類までといったローカルルールでプレイしていた為、
強いデッキを組もうと思えばそれだけコストをかける必要があったのでした。
もちろん、5枚目や使う予定が無く身内で予定があるなら、安価で譲り合ったりはしていましたが
日々、少しずつでも強化されて行く俺達に対して、後発の彼とのデッキパワーの差はなかなか埋まらなかったのです。
自分で考えて、カードを揃え完成だと思ったデッキが勝てない悔しさと、
カード数の無い中、理想のデッキには遠いと分かりつつも手持ちの最善手のカードで勝てない悔しさは
同じ《勝てない、面白くない》でも違った意味合いだったと思います。
そして、それはマジック:ザ ギャザリングに誘った俺達が気付いておかなければならない事でした。
M:tG面白いよと誘っておきながら、面白さを奪っていたのは他ならぬ俺達自身だったのです。
人によってはもちろん、後で見返してやるからな!なんてガッツで立ち向かってくれたかもしれませんが
皆が皆そういう訳でもなく、ゲーム自体は面白いのに負け続ける事のストレスは計り知れなかったでしょう。
「マジック自体はおもしろいんだけどなー」と言う彼に、
ちょっと待ってねと他の友人達に電話です。
電話の内容はこう。
「今から急で悪いけど、シールド戦しようぜ!」
そう、リミテッドでのプレイなら皆条件は同じ。
そして、この遊びかたもM:tGの楽しみ方の一つだっとと思いだしたのです。
シールドって何だと首をかしげる彼に、皆が集まるまでの間にルール説明。
パックを剥いて、その出たカードでその場でデッキを作ってプレイするんだと伝えると
「それなら皆条件が一緒なのか!」と目を輝かせています。
「もちろん、経験やカード知識の差やカードを引く運も絡むけどね」
「そんなのこれから経験積むんだから大丈夫だろ!」
さっきまでの引退するという気持ちはどこに行ったのやら、
今後の事まで考え始める始末。
よかった…。彼のプレインズウォーカーの灯は消えなかった。
その後皆が集まり、普段あまりやらないシールド戦に皆テンションもあがります。
グループ内最強かと思えるほど強かった奴がパックの出目が悪くボロボロだったり、
普段パーミッション系ばかり使う奴がバーンを組んでみたりと
ただデッキを組み対戦する1通りの遊び方だけじゃ無いM:tGの楽しさを皆が再認識したのでした。
その後彼はかなりやり手なパーミッション使いとなり、
グループ内での非公式大会で優勝したりと強敵になっていくのでした。
そんな彼が負けるたびに
「マジック面白くない、勝てないもん」
と凄く楽しそうに負け惜しみを言う姿を何度も何度も見た気がします。
ギャザ速
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マジック ザ:ギャザリング初心者。それは誰もが一度通過する壁だと思います。
この壁。人よっては小さな壁ですが、ある人にとっては大きな壁となり、
脱初心者に至らずM:tGの楽しさを知る前に去っていってしまう事もあるでしょう。
ある時、俺の周りのプレイヤーの一人がその壁にぶつかり、
M:tGの世界から去ろうとしていました。
普段デッキのみしか持ち歩かない様な彼が、珍しくカバンを手にしてやってきました。
「今日最後に対戦して引退しようかと思うんだ」
そう告げると、始めてから数カ月で集めたカードとファイルを差し出し、
「大した量は無いけど、もう必要ないからあげるよ」
そういって机の上に置き始めたのでした。
確かに、M:tGがどれだけ面白いからといっても万人受けするゲームなんてこの世に存在しないと思います。
RPG嫌いな人もいれば、格闘ゲームが嫌いな人、ゲームそのものに興味が無い人もいると思います。
実際にプレイしてみて、自分には合わない。自分は面白く感じられない。
そう判断した人に強要してプレイを続けさせるのは違うと思いますが、
彼は少し前までこのゲームを楽しんでいました。
その姿も見ていた為急にどうしたのか、聞いてみると意外な回答が返ってきます。
「マジック面白くない」
それは意外な答えでした。楽しんでるとばかり思っていた為、まさかの面白くないとの答え。
「どこが面白くない?」そう聞くと答えは簡単。
「勝てないもん」
そう言われて、彼の今までのプレイを思い返してみます。
回りの友人よりも若干遅れて始めた彼は、カードの所持数等が共にプレイする仲間の中で劣る訳です。
社会人でなかった当時の俺達は、そこまでお金をつぎ込めていませんでした。
かといって、代用カードのプレイは1デッキにつき1種類までといったローカルルールでプレイしていた為、
強いデッキを組もうと思えばそれだけコストをかける必要があったのでした。
もちろん、5枚目や使う予定が無く身内で予定があるなら、安価で譲り合ったりはしていましたが
日々、少しずつでも強化されて行く俺達に対して、後発の彼とのデッキパワーの差はなかなか埋まらなかったのです。
自分で考えて、カードを揃え完成だと思ったデッキが勝てない悔しさと、
カード数の無い中、理想のデッキには遠いと分かりつつも手持ちの最善手のカードで勝てない悔しさは
同じ《勝てない、面白くない》でも違った意味合いだったと思います。
そして、それはマジック:ザ ギャザリングに誘った俺達が気付いておかなければならない事でした。
M:tG面白いよと誘っておきながら、面白さを奪っていたのは他ならぬ俺達自身だったのです。
人によってはもちろん、後で見返してやるからな!なんてガッツで立ち向かってくれたかもしれませんが
皆が皆そういう訳でもなく、ゲーム自体は面白いのに負け続ける事のストレスは計り知れなかったでしょう。
「マジック自体はおもしろいんだけどなー」と言う彼に、
ちょっと待ってねと他の友人達に電話です。
電話の内容はこう。
「今から急で悪いけど、シールド戦しようぜ!」
そう、リミテッドでのプレイなら皆条件は同じ。
そして、この遊びかたもM:tGの楽しみ方の一つだっとと思いだしたのです。
シールドって何だと首をかしげる彼に、皆が集まるまでの間にルール説明。
パックを剥いて、その出たカードでその場でデッキを作ってプレイするんだと伝えると
「それなら皆条件が一緒なのか!」と目を輝かせています。
「もちろん、経験やカード知識の差やカードを引く運も絡むけどね」
「そんなのこれから経験積むんだから大丈夫だろ!」
さっきまでの引退するという気持ちはどこに行ったのやら、
今後の事まで考え始める始末。
よかった…。彼のプレインズウォーカーの灯は消えなかった。
その後皆が集まり、普段あまりやらないシールド戦に皆テンションもあがります。
グループ内最強かと思えるほど強かった奴がパックの出目が悪くボロボロだったり、
普段パーミッション系ばかり使う奴がバーンを組んでみたりと
ただデッキを組み対戦する1通りの遊び方だけじゃ無いM:tGの楽しさを皆が再認識したのでした。
その後彼はかなりやり手なパーミッション使いとなり、
グループ内での非公式大会で優勝したりと強敵になっていくのでした。
そんな彼が負けるたびに
「マジック面白くない、勝てないもん」
と凄く楽しそうに負け惜しみを言う姿を何度も何度も見た気がします。
ギャザ速
http://mtg-news.net/
最高の再戦はフリープレイで出会った
2011年11月14日 MTG プレイヤー編 コメント (2)プレイヤー編
普段は友人とプレイする事が殆どだったり、
カードゲームショップに行くとしても誰か一緒にいる為、
一人でデュエルスペースに向かったのは非常に珍しい事でした。
適当にパックを剥いて開封し、可もなく不可も無くな結果をデッキケースにしまっていた所
「フリープレイしませんか?」
そう声をかけられました。顔を上げるも初めてみる顔。
こうして急に話しかけられる事が初めてという訳でも無かったので、
「あ、良いですよ。今ドラコデッキしか無いですけど、それでよければ!」
とまぁ軽く了承したのでした。
基本的にこうしてフリープレイする事に抵抗は全くありません。
カードゲームは色んな人と対戦する事こそ醍醐味だと考えています。
だからこうして声をかけらる事も多少は期待して、
ショップのデュエルスペースに向かっていたのかもしれません。
その時俺が持っていたドラコデッキとは、当時インベイジョンブロックのスタンデッキで、
ドラコデッキといいつつ、その実態は5色デッキ。
ドラゴンの門から伝説のドラゴンがワラワラ出てくるというのがコンセプトだった気がします。
5色デッキなら意外とドラコのマナコストも軽くなりやすく素で召喚できる事もしばしば。
まぁ、面白いけど大会等に本気で挑むには厳しいデッキでした。
さて、ダイスで先攻後攻を決めフリープレイが開始されます。
先攻は相手。
悩む間も無くセットランドし「どうぞ」と一言。
そしてやってくる俺の手番。
カードを一枚ドローし、まずまずのスタートが出来そうな初手に満足。
土地を出し同じくターンエンドを相手に宣言。
「どうぞ」「エンドです」「どうぞ」「エンドです」
会話も無く坦々と盤面は進行。
相手は手札と盤面のみを見つめ、坦々とカード名を伝え対抗等の確認、プレイ。
それに合わせて俺は「通ります。」「対抗呪文です。」等慌てて冷静を装い返す状況。
土地の出す順番を間違う等もありました。それは意外と5色デッキでは致命的なミス。
─なんでいつもとこんなに雰囲気が違うんだろう。
プレイ状況とは別にそんな事を考えながらプレイをしていました。
普段、気の知れた友人達に囲まれてプレイしているからプレイ中も雑談しあったり、
ちょっとしたミスをした時、「あ、今の出し間違えた。変えさせて。」等
すごく軽いノリでM:tGをプレイしていた事に気付いたのでした。
恐らくその差が俺がこのプレイにのれてない原因なんだろう。
なんだか、こういうプレイはあんまり楽しく無いなと思い、
俺もただただ盤面を進めカードを消費していくのでした。
結果気付けば負けていたというプレイ状況も詳しく覚えてないしまつ。
適当にお礼を伝えて切り上げようとした時、相手から意外な一言が俺に飛んできました。
「7ターン目プレイングミスされたようで、それでなんとか勝てましたよ。
5色は回してて楽しそうですね。」
─え?どんな盤面だ?
「僕のターン中にドラゴンの門を起動して、
次のターン出してたリースを先に出しておけば次殴られて止めれませんでした」
─あぁ、そういえば召喚酔いで出しただけで次のターンに除去されてたっけ。
「良く見てましたね。」と思わず返します。
「ついついプレイに集中しがちになってしまいますけど、
だいたい対戦した流れは覚えるようにしてるんであの場面でリース手札にあったのに勿体ないと思いましたよ。」
そうプレイの時とは違う明るい表情で話す彼に、苦笑いで返すしかありませんでした。
ふと相手のライフを見ると残ライフ7点。
リースのアタックダメージと苗木トークンが出ていればまた変わっていたかもしれない結果だったと、
残されたカウンターが語っていたのでした。
つい直前まで、面白くない、つまらない対戦相手だと思っていた俺自身が恥ずかしかい。
フリープレイだから軽くプレイする事しか考えてなかった俺に対し、
フリープレイでも相手のプレイングミスに気付くほど真剣に状況を見ている彼。
どちらが《マジック:ザ ギャザリング》をその時楽しんでいたかは明確です。
友人達と楽しくプレイするのも、真剣にプレイするのも、どちらも正しい遊び方で
自分の気持ちでその時のM:tGのプレイを疎かにするのは対峙する相手に失礼極まりなく間違っていました。
「もう一度、プレイしてくれませんか?」
気付けばそう口にした俺に、笑顔で「もう一戦行きましょうか」と返してくれた彼。
その時「ありがとう」と言った真意はたぶん彼に伝わらないけど
M:tGを存分に楽しもうと思えた最高の再戦でした。
ギャザ速
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普段は友人とプレイする事が殆どだったり、
カードゲームショップに行くとしても誰か一緒にいる為、
一人でデュエルスペースに向かったのは非常に珍しい事でした。
適当にパックを剥いて開封し、可もなく不可も無くな結果をデッキケースにしまっていた所
「フリープレイしませんか?」
そう声をかけられました。顔を上げるも初めてみる顔。
こうして急に話しかけられる事が初めてという訳でも無かったので、
「あ、良いですよ。今ドラコデッキしか無いですけど、それでよければ!」
とまぁ軽く了承したのでした。
基本的にこうしてフリープレイする事に抵抗は全くありません。
カードゲームは色んな人と対戦する事こそ醍醐味だと考えています。
だからこうして声をかけらる事も多少は期待して、
ショップのデュエルスペースに向かっていたのかもしれません。
その時俺が持っていたドラコデッキとは、当時インベイジョンブロックのスタンデッキで、
ドラコデッキといいつつ、その実態は5色デッキ。
ドラゴンの門から伝説のドラゴンがワラワラ出てくるというのがコンセプトだった気がします。
5色デッキなら意外とドラコのマナコストも軽くなりやすく素で召喚できる事もしばしば。
まぁ、面白いけど大会等に本気で挑むには厳しいデッキでした。
さて、ダイスで先攻後攻を決めフリープレイが開始されます。
先攻は相手。
悩む間も無くセットランドし「どうぞ」と一言。
そしてやってくる俺の手番。
カードを一枚ドローし、まずまずのスタートが出来そうな初手に満足。
土地を出し同じくターンエンドを相手に宣言。
「どうぞ」「エンドです」「どうぞ」「エンドです」
会話も無く坦々と盤面は進行。
相手は手札と盤面のみを見つめ、坦々とカード名を伝え対抗等の確認、プレイ。
それに合わせて俺は「通ります。」「対抗呪文です。」等慌てて冷静を装い返す状況。
土地の出す順番を間違う等もありました。それは意外と5色デッキでは致命的なミス。
─なんでいつもとこんなに雰囲気が違うんだろう。
プレイ状況とは別にそんな事を考えながらプレイをしていました。
普段、気の知れた友人達に囲まれてプレイしているからプレイ中も雑談しあったり、
ちょっとしたミスをした時、「あ、今の出し間違えた。変えさせて。」等
すごく軽いノリでM:tGをプレイしていた事に気付いたのでした。
恐らくその差が俺がこのプレイにのれてない原因なんだろう。
なんだか、こういうプレイはあんまり楽しく無いなと思い、
俺もただただ盤面を進めカードを消費していくのでした。
結果気付けば負けていたというプレイ状況も詳しく覚えてないしまつ。
適当にお礼を伝えて切り上げようとした時、相手から意外な一言が俺に飛んできました。
「7ターン目プレイングミスされたようで、それでなんとか勝てましたよ。
5色は回してて楽しそうですね。」
─え?どんな盤面だ?
「僕のターン中にドラゴンの門を起動して、
次のターン出してたリースを先に出しておけば次殴られて止めれませんでした」
─あぁ、そういえば召喚酔いで出しただけで次のターンに除去されてたっけ。
「良く見てましたね。」と思わず返します。
「ついついプレイに集中しがちになってしまいますけど、
だいたい対戦した流れは覚えるようにしてるんであの場面でリース手札にあったのに勿体ないと思いましたよ。」
そうプレイの時とは違う明るい表情で話す彼に、苦笑いで返すしかありませんでした。
ふと相手のライフを見ると残ライフ7点。
リースのアタックダメージと苗木トークンが出ていればまた変わっていたかもしれない結果だったと、
残されたカウンターが語っていたのでした。
つい直前まで、面白くない、つまらない対戦相手だと思っていた俺自身が恥ずかしかい。
フリープレイだから軽くプレイする事しか考えてなかった俺に対し、
フリープレイでも相手のプレイングミスに気付くほど真剣に状況を見ている彼。
どちらが《マジック:ザ ギャザリング》をその時楽しんでいたかは明確です。
友人達と楽しくプレイするのも、真剣にプレイするのも、どちらも正しい遊び方で
自分の気持ちでその時のM:tGのプレイを疎かにするのは対峙する相手に失礼極まりなく間違っていました。
「もう一度、プレイしてくれませんか?」
気付けばそう口にした俺に、笑顔で「もう一戦行きましょうか」と返してくれた彼。
その時「ありがとう」と言った真意はたぶん彼に伝わらないけど
M:tGを存分に楽しもうと思えた最高の再戦でした。
ギャザ速
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運が良いと信じたなら、信じきった者が勝ち
2011年11月10日 MTG プレイヤー編プレイヤー編
俺はいつもカードショップに向かえばとりあえずパックを1~3パック買っています。
正確にはカードショップで無くても「M:tGが売ってるのを目撃すれば」かもしれません。
そのエキスパンションで既に全カードフルコンプ×4なんて状態になっても買う為
「もう欲しいカード無いでしょ」と店員さんや友人に言われても
「Foilフルコンプしてないし」等という理由を盾にパックを剥いていたりしますが、
実のところは買う理由の一つとして《運試し》ってのがあります。
単純に、買ったパックの中から欲しいカードやトップレアが出れば大吉
別に欲しく無くても店頭価格がそれなりなら中吉
カスレアが出れば凶。
それも自己判断で誰かに申告する訳でもないただの自己満足だったりします。
傍から見れば過剰投資に思えるこういった目的も無くパックを剥く行為。
ですが俺がこうして《運試し》をするのはある人の影響があったと思います。
当時インベイジョンブロックがスタンダードだった頃、
俺がどんなにガチデッキを組んでも殆ど勝てない人が居ました。
いや、俺だけじゃなくて回りの友人達もその人との対戦は勝率が下がっていました。
純粋に強い、上手い、そういったプレイヤーって訳でも無く何故か勝てない。
そしてその人に負ける皆が同じ感想を伝えるのです。
「あの人ぶん回りすぎ。」
「なんかこっち事故る事多すぎ」
相手は何故か最善手と言えるカードが回り、
こちらは何故か初手もドローも事故率が高いという
まさに運が吸われているんじゃないかといった具合。
初めはデッキが回り易くなるようカード順を細工してるんじゃないか等
負け犬達は遠吠えし合っていましたが、
実際プレイする時はこちらも相手のデッキをカットするし、
何より自分のデッキの事故は相手は関係ない話。
ある日デュエルスペースにその人がいた為いつものように挑みました。
しかし、やっぱり相手のぶん回りに負けてしまいました。
これで通算何敗目だよ。絶対こっちのデッキの方が回ってれば勝てるはずなのに。
何度か対戦も重ねており、顔見知り程度にはなっていた事もありその日は少し雑談も交えていた為
ついに俺は聞くことにしたんです。「なんでそんなに回るんですか?」と。
その問いに対して彼はこう返してきました。
「今日はついてる日だから回るんですよ」
「え?」
「俺、ついてる日しかデュエルスペースに座りませんから。」
何を言ってるんだこの人、またまた御冗談を。
「そうだ、今日二回目だけどちょっとレジまで一緒に行きません?」
そう言われとりあえずついて行く俺。
彼はレジ前のインベイジョン1パックを一枚さっと取り俺に差し出す。
「このパックどうぞ」
どうぞって言われても困るですけど。
しかしここはレジ前、微妙な空気のまま別に今必要としてないインベイジョンを
何故か買ってる事になってる俺。
しかもパックを買わせたくせに、その人自体は買っていません。
「まぁ中身見ましょうよ」
そう押してくるのでとりあえず席に戻り開ける事にしました。
「!?」
なんとそこから出たのは吸収/AbsorbのFoil
え、ちょ、選んだの俺だろ返せって言われるフラグか?!
慌てて挙動不審になりかけていると、
「結構良いの出ませんでした?」
そう、出て当然の如く言われました。
「すごく良い物が出ました。」
え?MTGってサーチってあったっけ?
「これサーチですか?」
「いや、違いますよ、今日はついてる日なんです。」
その人曰く、
毎日1~3パックの数パックを開けてるそうで、普段は殆どはカスレアばかり。
でもたまに良いカードが引ける時は続けて出る事があるそうで、
そういう日はデッキの回りも調子いいそうです。
そんな《ついてる日》だけデュエルスペースで対戦したり、
大会があれば参加しているとの事でした。
にわかには信じがたい話でしたが、
彼との今までの対戦と、その時買わせてもらったパックから《ついてる日》ってやつを
ほんの少し信じてしまった俺が居ました。
彼とはそれ以上に親しくなることも無く、
俺はこのインベイジョンブロックが終わると共に一度引退した為今どうしているかは分かりませんが、
もし今も、その《ついてる日》にフリープレイをしているならまた手合わせ願いたいと思う今日この頃。
復帰後、ミラディンの傷跡ブロックからイニストラードブロックのパックを俺も運試しし続けてはいますが、
俺は良いカードをパックから引けた時でも手札事故なんてしょっちゅう起こり、
ついこの間はリリアナを引いた直後にマリガン3回、事故ってサレンダーと、
どうやら《ついてる日》を見分ける能力は無い様です。
ギャザ速
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俺はいつもカードショップに向かえばとりあえずパックを1~3パック買っています。
正確にはカードショップで無くても「M:tGが売ってるのを目撃すれば」かもしれません。
そのエキスパンションで既に全カードフルコンプ×4なんて状態になっても買う為
「もう欲しいカード無いでしょ」と店員さんや友人に言われても
「Foilフルコンプしてないし」等という理由を盾にパックを剥いていたりしますが、
実のところは買う理由の一つとして《運試し》ってのがあります。
単純に、買ったパックの中から欲しいカードやトップレアが出れば大吉
別に欲しく無くても店頭価格がそれなりなら中吉
カスレアが出れば凶。
それも自己判断で誰かに申告する訳でもないただの自己満足だったりします。
傍から見れば過剰投資に思えるこういった目的も無くパックを剥く行為。
ですが俺がこうして《運試し》をするのはある人の影響があったと思います。
当時インベイジョンブロックがスタンダードだった頃、
俺がどんなにガチデッキを組んでも殆ど勝てない人が居ました。
いや、俺だけじゃなくて回りの友人達もその人との対戦は勝率が下がっていました。
純粋に強い、上手い、そういったプレイヤーって訳でも無く何故か勝てない。
そしてその人に負ける皆が同じ感想を伝えるのです。
「あの人ぶん回りすぎ。」
「なんかこっち事故る事多すぎ」
相手は何故か最善手と言えるカードが回り、
こちらは何故か初手もドローも事故率が高いという
まさに運が吸われているんじゃないかといった具合。
初めはデッキが回り易くなるようカード順を細工してるんじゃないか等
負け犬達は遠吠えし合っていましたが、
実際プレイする時はこちらも相手のデッキをカットするし、
何より自分のデッキの事故は相手は関係ない話。
ある日デュエルスペースにその人がいた為いつものように挑みました。
しかし、やっぱり相手のぶん回りに負けてしまいました。
これで通算何敗目だよ。絶対こっちのデッキの方が回ってれば勝てるはずなのに。
何度か対戦も重ねており、顔見知り程度にはなっていた事もありその日は少し雑談も交えていた為
ついに俺は聞くことにしたんです。「なんでそんなに回るんですか?」と。
その問いに対して彼はこう返してきました。
「今日はついてる日だから回るんですよ」
「え?」
「俺、ついてる日しかデュエルスペースに座りませんから。」
何を言ってるんだこの人、またまた御冗談を。
「そうだ、今日二回目だけどちょっとレジまで一緒に行きません?」
そう言われとりあえずついて行く俺。
彼はレジ前のインベイジョン1パックを一枚さっと取り俺に差し出す。
「このパックどうぞ」
どうぞって言われても困るですけど。
しかしここはレジ前、微妙な空気のまま別に今必要としてないインベイジョンを
何故か買ってる事になってる俺。
しかもパックを買わせたくせに、その人自体は買っていません。
「まぁ中身見ましょうよ」
そう押してくるのでとりあえず席に戻り開ける事にしました。
「!?」
なんとそこから出たのは吸収/AbsorbのFoil
え、ちょ、選んだの俺だろ返せって言われるフラグか?!
慌てて挙動不審になりかけていると、
「結構良いの出ませんでした?」
そう、出て当然の如く言われました。
「すごく良い物が出ました。」
え?MTGってサーチってあったっけ?
「これサーチですか?」
「いや、違いますよ、今日はついてる日なんです。」
その人曰く、
毎日1~3パックの数パックを開けてるそうで、普段は殆どはカスレアばかり。
でもたまに良いカードが引ける時は続けて出る事があるそうで、
そういう日はデッキの回りも調子いいそうです。
そんな《ついてる日》だけデュエルスペースで対戦したり、
大会があれば参加しているとの事でした。
にわかには信じがたい話でしたが、
彼との今までの対戦と、その時買わせてもらったパックから《ついてる日》ってやつを
ほんの少し信じてしまった俺が居ました。
彼とはそれ以上に親しくなることも無く、
俺はこのインベイジョンブロックが終わると共に一度引退した為今どうしているかは分かりませんが、
もし今も、その《ついてる日》にフリープレイをしているならまた手合わせ願いたいと思う今日この頃。
復帰後、ミラディンの傷跡ブロックからイニストラードブロックのパックを俺も運試しし続けてはいますが、
俺は良いカードをパックから引けた時でも手札事故なんてしょっちゅう起こり、
ついこの間はリリアナを引いた直後にマリガン3回、事故ってサレンダーと、
どうやら《ついてる日》を見分ける能力は無い様です。
ギャザ速
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1時間目 M:tGの授業をはじめます。
2011年11月8日 MTG プレイヤー編プレイヤー編
最近の話、というか昨日の話。
M:tGをM12辺りから復帰した原因は”ともだち”なんですが、
彼の友人として紹介されたI氏。
最近はI氏ともよく時間の合間でプレイする事が多くなりました。
現在俺の周りで濃いM:tGプレイヤーはその二人。
二人とも濃いプレイヤーには間違いないし、
デッキ構築能力も高いと俺から目線では尊敬していますが面白いように性質の違う二人。
一方は大会、フリープレイ、ドラフト、MOとフルで活動
もう一方のともだちは何故か大会は出たくない、MOは辞めとけと札束デッキを複数持っているにも関わらず身内プレイ以外は拒否。
(しかもスタン環境やメタは毎回合わせて動いてるのがすごい。)
二人とも個性的で非常に面白いのでM:tG以外でも十分楽しませてもらってます。
さて昨日活発に活動している友人、I氏から電話が有りました。
「今日は仕事終わったんで、20分後家行ってもいい?」
「もちろん!」
彼の職場は俺の家の近くらしく、時間があればこうして2時間ほど遊ぶ事が良くあります。
またI氏は平日も恐らく1デッキはカバンに忍ばせているようで、
時間が空いたらいつでも戦闘態勢に入れる猛者でもあります。
いつも俺とI氏とのプレイは対戦というよりも授業。
「インスタントは相手の手番に使った方がいいよ。」
「そこで忘却の輪はもったいないよ。」
「クリーチャー出すなら第二メインの方がこの場合いいね。」
等々、様々な助言を与えてくれます。
インベイジョンブロックが終わると共に引退していた俺には
当時は体に染みついていたであろうプレイングはほぼ忘れ去られています。
その一つ一つの基本を思い出させられ、
かつ今のカード達でのプレイングも勉強させてもらってるので環境に恵まれているなと感じます。
そんなI氏のデッキはやはり手ごわいデッキ。
GP広島以降、こういうデッキが主流になるだろうと予測をたて、
それらをメタった結果これが出来たと言っていました。
対する俺のデッキは白単中速ウィニー
復帰後作ったデッキの中では一番の自信作。
しかし、I氏は非常に油断なりません。
普段は頼れる俺の騎士団も、彼相手には余裕の表情を全く見せず、
盤面では有利になったと思えど一掃され綺麗に逆転され蹴散らされる1本め。
やっぱり敵わないなと思うけど、M:tGってプレイしてる事自体が楽しい為
負けて悔しいというのは、楽しい悔しさなんですよね。
それでも勝ちたい。
今まで指摘、忠告されたプレイを思い出し、全力で向かう俺。
1T目、理想のスタート
2T目、2マナ使いきってクリーチャを広げ、
3T目、内にいる獣を使われ戸惑うもなんとか進行
4T目、少し長考した悩める盤面。
それでもなんとか刃砦の英雄も出しきれ1本獲得
続く3本目、これに勝てればマッチ勝利!
後攻 7ドロー 手札
平地 平地 平地 平地 教区の勇者 ミラディンの十字軍 天使の運命
マリガンの必要も泣く、土地も良い雰囲気。
ただ2マナ帯が手札にありません。
しかし後攻の為、2度くるドローで2マナ帯を引ければ、まさにぶん回る理想の手札。
I氏土地を出しEND
続く俺のドロー。
《刃砦の英雄》
出す為の土地は手札無いに確保出来てはいるものの、今は重いカード。
とりあえず平地セットで教区の勇者。
相手はクリーチャをださず盤面が進み
2T目ドローで《精鋭の審問官》を運よく引け、召喚成功。
都合の良い展開が見えました。
が、ここで全体火力で消し炭に。
それでも手札、ドローの好調がかなり効き、
ミラディンの十字軍に天使の運命が付き止まらず勝利!
ひさしぶりにI氏に勝てたのでした。
M:tGは運や引きももちろん絡む為、1勝程度ならどんなデッキでも有る程度チャンスはあります。
もちろん浮かれる事ができる結果じゃ無いんですが、一番嬉しいのはプレイ指南時。
2本目の悩める盤面での質問に対し、
「その悩む盤面なら僕もそう行ったよ」とI氏が静かに笑った事で、
上手いプレイヤーの思考に1歩近づく事が出来ている事に俺は楽しさを覚えるのでした。
この後の他のデッキで幾度か挑むも
多数のプレイ指南と共にフルボッコにされたんですけどね。
ギャザ速
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最近の話、というか昨日の話。
M:tGをM12辺りから復帰した原因は”ともだち”なんですが、
彼の友人として紹介されたI氏。
最近はI氏ともよく時間の合間でプレイする事が多くなりました。
現在俺の周りで濃いM:tGプレイヤーはその二人。
二人とも濃いプレイヤーには間違いないし、
デッキ構築能力も高いと俺から目線では尊敬していますが面白いように性質の違う二人。
一方は大会、フリープレイ、ドラフト、MOとフルで活動
もう一方のともだちは何故か大会は出たくない、MOは辞めとけと札束デッキを複数持っているにも関わらず身内プレイ以外は拒否。
(しかもスタン環境やメタは毎回合わせて動いてるのがすごい。)
二人とも個性的で非常に面白いのでM:tG以外でも十分楽しませてもらってます。
さて昨日活発に活動している友人、I氏から電話が有りました。
「今日は仕事終わったんで、20分後家行ってもいい?」
「もちろん!」
彼の職場は俺の家の近くらしく、時間があればこうして2時間ほど遊ぶ事が良くあります。
またI氏は平日も恐らく1デッキはカバンに忍ばせているようで、
時間が空いたらいつでも戦闘態勢に入れる猛者でもあります。
いつも俺とI氏とのプレイは対戦というよりも授業。
「インスタントは相手の手番に使った方がいいよ。」
「そこで忘却の輪はもったいないよ。」
「クリーチャー出すなら第二メインの方がこの場合いいね。」
等々、様々な助言を与えてくれます。
インベイジョンブロックが終わると共に引退していた俺には
当時は体に染みついていたであろうプレイングはほぼ忘れ去られています。
その一つ一つの基本を思い出させられ、
かつ今のカード達でのプレイングも勉強させてもらってるので環境に恵まれているなと感じます。
そんなI氏のデッキはやはり手ごわいデッキ。
GP広島以降、こういうデッキが主流になるだろうと予測をたて、
それらをメタった結果これが出来たと言っていました。
対する俺のデッキは白単中速ウィニー
復帰後作ったデッキの中では一番の自信作。
しかし、I氏は非常に油断なりません。
普段は頼れる俺の騎士団も、彼相手には余裕の表情を全く見せず、
盤面では有利になったと思えど一掃され綺麗に逆転され蹴散らされる1本め。
やっぱり敵わないなと思うけど、M:tGってプレイしてる事自体が楽しい為
負けて悔しいというのは、楽しい悔しさなんですよね。
それでも勝ちたい。
今まで指摘、忠告されたプレイを思い出し、全力で向かう俺。
1T目、理想のスタート
2T目、2マナ使いきってクリーチャを広げ、
3T目、内にいる獣を使われ戸惑うもなんとか進行
4T目、少し長考した悩める盤面。
それでもなんとか刃砦の英雄も出しきれ1本獲得
続く3本目、これに勝てればマッチ勝利!
後攻 7ドロー 手札
平地 平地 平地 平地 教区の勇者 ミラディンの十字軍 天使の運命
マリガンの必要も泣く、土地も良い雰囲気。
ただ2マナ帯が手札にありません。
しかし後攻の為、2度くるドローで2マナ帯を引ければ、まさにぶん回る理想の手札。
I氏土地を出しEND
続く俺のドロー。
《刃砦の英雄》
出す為の土地は手札無いに確保出来てはいるものの、今は重いカード。
とりあえず平地セットで教区の勇者。
相手はクリーチャをださず盤面が進み
2T目ドローで《精鋭の審問官》を運よく引け、召喚成功。
都合の良い展開が見えました。
が、ここで全体火力で消し炭に。
それでも手札、ドローの好調がかなり効き、
ミラディンの十字軍に天使の運命が付き止まらず勝利!
ひさしぶりにI氏に勝てたのでした。
M:tGは運や引きももちろん絡む為、1勝程度ならどんなデッキでも有る程度チャンスはあります。
もちろん浮かれる事ができる結果じゃ無いんですが、一番嬉しいのはプレイ指南時。
2本目の悩める盤面での質問に対し、
「その悩む盤面なら僕もそう行ったよ」とI氏が静かに笑った事で、
上手いプレイヤーの思考に1歩近づく事が出来ている事に俺は楽しさを覚えるのでした。
この後の他のデッキで幾度か挑むも
多数のプレイ指南と共にフルボッコにされたんですけどね。
ギャザ速
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